本日の株式市場

 本日の日経平均株価は前日比63円安の28,811円で取引を開始しました。前日の米国株式市場でFRB高官が金融緩和縮小スケジュールの前倒しを示唆する発言を行い、引けにかけて弱含んだ流れを引き継ぎました。寄付き後は下げ幅を一時100円超とする場面もありましたが、円安ドル高が進んだことから、輸出企業を中心に買われ、上昇に転じました。その後は目新しい材料がない中、前日終値付近で横ばいとなり、前日比ほぼ変わらずの28,875円で取引を終えました。

 業種別ではWTI原油先物価格が上昇したことを背景に、INPEXが年初来高値を更新するなど、鉱業の上昇が目立ちました。
 個別では、ソフトバンクグループが上昇し、日経平均株価を約37円押し上げました。前日の米国株式市場でハイテク株の比率が多いナスダック総合指数が過去最高値を更新したことで、傘下のソフトバンクビジョンファンドの収益が改善されるとの期待が広がりました。なお、株価は前日比+2.26%の7,862円で引けています。

本日発表予定の海外経済指標等

  • ドイツ 6月Ifo企業景況感指数
      前回:99.2 予想:100.7
  • 米国 1-3月期実質GDP(確報値、前期比年率:%)
      前回:+6.4 予想:+6.4
  • 米国 5月耐久財受注(コア、前月比:%)
      前回:+2.2 予想:+0.6

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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