海外市場(12/24)の相場動向

新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念が和らぐ

 24日の米国や欧州の一部の株式・債券市場ではクリスマスの振替休日のため休場でした。短縮取引だったロンドン株式市場では、薄商いの中ほぼ横ばいで取引を終えました。新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最高水準となっているフランスでは、株式市場が小幅ではあるものの4営業日ぶりに下落しました。

本日の相場動向・注目点

日経平均先物大証夜間は24日の日経平均株価の終値を若干下回る

 日経平均先物大証夜間は28,670円となりました。日経平均株価の12~2月の配当落ち約52円を考慮した場合、実質的なCME終値は28,722円と試算され、日経平均株価の前週末日終値(28,782円)を若干下回る水準です。前週に米国ではファイザーやメルクの経口治療薬が相次いで認可され、オミクロン株に対する警戒感も和らいでいます。国内では市中感染でオミクロン株の感染者が増加していますが、重症者は少ないと報じられています。24日の東京株式市場では薄商いで値動きの乏しい展開となりました。前週末に欧州を中心に新型コロナの新規感染者数が過去最高水準となったと報じられるなどオミクロン株の動向に注意は集まりますが、年末年始の休日を前に、引き続き薄商いが続く可能性もあります。

洋上風力発電事業の大型案件で事業者が決定

 政府は24日、秋田県沖と千葉県沖の3つの海域で洋上風力発電を担う事業者の公募結果を発表しました。いずれも三菱商事を中心とする企業連合が選定されました。協力企業にはアマゾン・ドット・コム、NTTアノードエナジー、キリンホールディングスが挙げられています。一方、事業者の公募に応募していたレノバや、2009年より銚子沖で洋上風力の実証や商用運転を進め再建計画に位置付けていた東京電力ホールディングスは選定されませんでした。日本の脱炭素への取り組みに向けて引き続き再生可能エネルギー関連の報道に注目されます。

年末年始にかけて目立ったイベントは少ない

 足もとのドル円相場は1ドル=114円30銭台と、前週末日の15:00時点の114円40銭台からほぼ横ばいです。日本では年末年始にかけて特に目立ったイベントは予定されていませんが、本日27日、寄り前に発表される「日銀金融政策決定会合(12月16日~17日開催分)の主な意見」で円安に関する議論で変化の有無に加え、為替市場への影響に注目です。野村では ドル円相場 の目先の注目点として、年明け後の米経済指標や1月5日のFOMC議事要旨を挙げています。

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