海外市場(12/28)の相場動向

 28日の米国株式市場では、NYダウは前日比+0.26%(+95.83ドル)の36,398.21、S&P500は同-0.10%、ナスダック総合指数は同-0.56%と主要指数は揃って小動きとなりました。米疾病対策センターは、新型コロナウイルス感染者の隔離期間を、従来の10日間から5日間に短縮すると発表しました。経済活動が制限される可能性が低下したとの楽観的見方が市場を支えましたが、午後にかけては薄商いの中でやや方向感に欠く展開となりました。

相場の注目点

日本株は薄商い続く

 昨日の東証1部の売買代金は、2兆1,688億円と5営業日ぶりに2兆円を上回りましたが、依然として低調な売買が続いています。1月上旬ごろまで重要統計の発表もなく、株式市場は新規の材料にも乏しい状況です。28日の米国株式市場が小幅な値動きにとどまったことから、本日の日本市場も方向感が出にくい可能性があると考えられます。

レノバは制限値幅が拡大

 再生可能エネルギー専業のレノバ(9519)は、秋田県由利本荘市沖洋上風力発電の事業者に選定されなかったことが嫌気され、昨日までに2営業日連続のストップ安となっています。昨日、東京証券取引所は同社株の29日の取引における制限値幅を拡大すると発表しています。制限値幅の下限は通常の4倍となっており、本日の株価動向に注目が集まります。

スギホールディングスは通期計画を下方修正

 昨日引け後に、ドラッグストア大手のスギホールディングス(7649)が決算を発表し、会社は2022年2月期通期の営業利益計画を343億円から310億円に下方修正しています。化粧品や一般用医薬品などの売上面を厳しく見た点が下方修正の主因となりました。その他、J.フロント リテイリング(3086)も決算を発表しており、2021年3-11月期の事業利益は前年同期比+369.9%の88億円となりました。外出機会増加に伴う客数増加などが追い風となっています。本日の両社の株価動向も注目されます。

FINTOS!編集部オリジナル記事

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