米国市場(1/3)の相場動向

NYダウとS&P500指数が過去最高値更新

 1月3日の米国株式市場で、NYダウは前日比+246.76ドル(+0.67%)の36,585.06ドルと3営業日ぶりに反発し、過去最高値を更新しました。また、S&P500指数も同+0.63%と同じく過去最高値を更新しています。その他、ナスダック総合指数も同+1.20%と5営業日ぶりに上昇しました。個別銘柄では、アップルが前日比+2.50%の182.01ドルとなり、上場企業として世界で初めて時価総額3兆ドルを突破しました。電気自動車大手のテスラは、10-12月期の販売台数が好調でこちらも同+13.53%の1,199.78ドルと大幅上昇しました。

相場の注目点

本日、大発会

 本日の日本株市場は、2022年最初の取引となる大発会です。大発会は、新年のお祝いムードからご祝儀相場として株価が上昇しやすいといわれます。日経平均CME先物は28,925円となり、日経平均株価の前営業日終値(28,791円)を上回る水準です。米国株式市場で主要指数が過去最高値を更新したことなども追い風となりそうです。

小売り各社の初売りは前年から回復か

 国内の大手百貨店や家電量販店の初売りでは、新型コロナウイルスの拡大によって外出自粛ムード一色となった前年からの客足の回復が伝えられています。2022年の小売りセクターを見据える上では、外出行動の回復による消費活動の正常化がポイントの一つであり、各社の販売動向に引き続き注目が集まります。

東京都の新型コロナ新規感染が100人越え

 東京都は3日、新型コロナウイルスの新たな感染者を103人確認したと発表しました。100人を上回ったのは昨年10月8日以来となります。全国では782人の感染が発表されています。新規感染者数が700人を超えたのも去年10月13日以来となりました。感染拡大によって移動や経済活動が再び制限されれば、景気の下振れリスクなどが高まります。引き続き感染状況にも注意が必要となります。

今週は米国重要統計の発表が相次ぐ

 今週、米国では本日4日(火)のISM製造業景況感指数、7日(金)雇用統計など重要統計の発表が相次ぐ予定です。FRBは2022年前半に利上げを開始することが既定路線となりつつありますが、そのタイミングを占う上で米経済指標の重要度が高まっています。

OPECプラス会合にも注目

 本日(4日)開催予定のOPECプラス閣僚会合も原油価格及び金融市場への影響を占う上で注目されます。IEA(国際エネルギー機関)とOPECは、このままOPECプラスが増産を続けた場合、2022年に入ると、早い段階から世界の原油需給は供給過剰になる公算が大きいと指摘しています。OPECプラスが増産を圧縮し、先行きの原油の供給過剰を避けるための予防的な施策を決定するかどうかがポイントとなりそうです。

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