海外市場(1/25)の動向

NYダウは一時800ドル超下落

 25日の米国株式市場でNYダウは前日比-66.77ドル(-0.19%)の34,297.73ドルと小幅安になりました。一方で、ナスダックは同-2.27%、S&P500は同-1.21%と大きく下落しました。ウクライナ情勢を巡る緊張が続くと同時に、明日のFOMC結果発表を控え、市場の警戒感が高まりました。NYダウの下げ幅は一時800ドルを超えるなど、前日に続いて不安定な値動きとなりました。

相場の注目点

決算発表スタート、オービックは配当予想を引き上げ

 国内主要企業の決算発表がスタートしています。25日引け後には、システムインテグレーター大手のオービック(4684)が決算を発表しました。2021年4-12月期の営業利益は、前年同期比+11.6%の404億円となりました。また、1株当たり期末配当予想を従来予想から30円引き上げて、122.5円(通期215円)とすることも発表されました。ただし、いずれも事前の新聞報道に沿う内容となりました。

ディスコの四半期受注は過去最高

 半導体製造装置メーカーのディスコ(6146)も昨日引け後に決算を発表しています。2021年4-12月期の営業利益は、前年同期比+72.5%の633億円となりました。10-12月期の受注は、前四半期比91億円増加の800億円と過去最高を更新しました。会社は景況感は良好で大きなキャンセルや納入延期要請もないとしています。

エヌビディア、ソフトバンクGからのアーム買収を断念か?

 ブルームバーグ通信は、エヌビディアが各国の承認が難航していることから、ソフトバンクグループ(9984)傘下のアームの買収を断念する方向で調整していると伝えています。また同報道は、ソフトバンクグループはエヌビディアによる買収の代替案として、アームのIPOの準備を進めているとしています。ソフトバンクグループは日経平均株価の構成比が高く市場全体に与える影響も大きいため、本日の株価動向に注意が必要です。

日本電産が本日決算発表

 日本電産(6594)は25日の株式市場で前日比-4.44%と下落し、昨年来安値を更新しました。一部報道で、日本電産創業者の永守重信会長が、関潤社長に対する失望感を強めていると伝えられたことなどが嫌気されました。同社は本日26日に2021年4-12月期決算を発表する予定です。主力事業である車載事業の動向や資材価格高騰の業績への影響なども注目されます。本日はその他、ファナック(6954)やサイバーエージェント(4751)の決算発表が予定されています。

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