本日15:30までに決算を発表した企業の内、野村カバレッジ銘柄の時価総額上位3銘柄について、実績とQUICKコンセンス、野村アナリスト予想(通期実績のみ)の比較を行いました。本日は以下の銘柄になります。

日本電産 (6594)
ファナック (6954)
キヤノンマーケティングジャパン (8060)

日本電産、営業利益実績は過去最高 自社株買いと期末配当予想の増額を発表

 4-12月期の営業利益実績は、市場予想を下回りました。ただし、家電・商業・産業用製品の増収や、世界的な原材料高騰に対して原価改善及び固定費適正化などを実行した結果、第3四半期の営業利益は過去最高を更新しています。会社は、2022年3月期の期末配当予想に関して、従来の30円から35円に見直しました。その他、上限500億円で発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合が0.68%の自己株式取得を発表しています。

ファナック、ロボット部門など堅調 通期営業利益見通しを上方修正

 4-12月期の営業利益実績は、市場予想並みの水準でした。第3四半期は、主力のロボット部門が米州や中国市場を中心に堅調に推移しました。第3四半期の連結受注高は、ロボット部門をけん引役に前期比+5.9%の2,158億円となりました。会社はFA、ロボット、ロボマシンの各部門において、様々な分野で旺盛な需要が見込まれるとして、通期営業利益予想を上方修正しました。

キヤノンMJ、企業の積極的なIT投資を追い風に営業利益実績は過去最高

 2021年12月期の営業利益実績は、市場予想を大きく上回りました。高価格帯のミラーレスカメラや交換レンズの売上が増加し、増益に寄与しました。また、企業の積極的なIT投資を背景に、SI(システムインテグレーション)サービスやデータセンターの売上も前年比で伸びました。今回新たに開示された2022年12月期の会社見通しでは、営業利益予想が市場予想を上回りました。会社は、ITソリューション事業で収益性の向上を伴った売上の増加を見込んでいます。

(注1)本日15:30までに決算発表した企業の内、野村カバレッジ銘柄の時価総額上位3銘柄のみ掲載している。野村カバレッジ銘柄でもQUICKコンセンサスのない銘柄は除外している。すべてを網羅しているわけではない。QUICKコンセンサス、野村アナリスト予想は2021年1月26日時点。
(注2)画像はイメージ
(出所)日本経済新聞社、野村證券エクイティ・リサーチ部より野村證券投資情報部作成

ご投資にあたっての注意点