米国市場の動向

NYダウ、S&P500が年初来安値を更新

 19日の米国株式市場で、NYダウは前営業日比-0.75%、S&P500指数は同-0.58%、ナスダック総合指数は同-0.25%となりました。NYダウとS&P500指数は終値ベースで年初来安値です。この日は、5月米フィラデルフィア連銀製造業景況指数が市場予想を大きく下回ったことに加え、発表された小売り企業の決算が嫌気されたことなどから、主要3指数は下落して取引を開始しました。米長期国債が低下する中で、米主要指数は一時値を戻す場面もありましたが、インフレが企業収益を圧迫するとの懸念は払しょくできず、下落して取引を終えています。

相場の注目点

日経平均先物CMEは日経平均の前営業日終値を下回る

 日経平均先物CME終値は26,370円となりました。日経平均株価の前営業日終値(26,402円)をやや下回る水準です。WTI原油先物価格が3営業日ぶりに反発したことなどから、エネルギー関連株は相対的に堅調な展開が予想されます。19日の東京市場ではファーストリテイリングやセブン&アイ・ホールディングスが日経平均株価下落の一因となりました。また、19日の米国市場では、前日に続き、小売り企業の決算発表が嫌気され、消費関連株や景気敏感株の下落が目立ったため、東京市場でも関連株の動向に注目されます。

1-3月期の国内決算発表はほぼ終了

 1-3月期の国内決算発表がほぼ終了していますが、本日は大手損害保険会社などが決算発表予定です。損害保険セクターの株価は国内外の金利上昇がなどの影響で2021年後半からTOPIXをアウトパフォームし堅調な推移となっています。決算発表では金利上昇の影響に加え、業績見通しや株主還元策などの内容に注目が集まります。

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