本日の株式市場

 前日の米国株式市場では、英国やスイスが利上げを発表したことや、世界的に金融引き締めが相次いでいることから景気後退懸念が広がり、主要3指数は揃って下落しました。この流れを受け、本日の国内市場は、幅広い銘柄に下落圧力が掛かる展開となりました。日経平均株価は前日比443円安の25,988円で取引を開始した後、25,700円手前を底値に横ばい圏で推移しました。日経平均株価が26,000円を下回るのは5月13日以来、約1ヶ月ぶりです。

 午前の取引終了後、日銀は現状の金融緩和政策維持を発表しました。発表直後、ドル円は乱高下しましたが、その後、134円付近の円安水準で推移しました。日銀による政策修正の思惑が後退したことを背景に、日経平均株価は午後の取引から下落幅を縮小し、一時は26,000円台を回復する場面もありました。中国当局の産業規制が一部緩和するとの見方が報道されたことで、香港株が上昇したことも投資家心理を下支えしました。本日の日経平均株価は、前日比468円安の25,963円で取引を終了しました。

本日発表予定の海外経済指標等

  • 米国:5月鉱工業生産(前月比) 
      前月:+1.1% 予想:+0.4%

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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