本日の株式市場

 前日の米国株式市場では、ISM非製造業景況指数などの経済指標が市場予想を上回ったことや、この日発表されたモデルナなどの企業決算が好感され、主要3指数は上昇しました。米国株式の上昇が好感され、本日の国内市場では幅広い銘柄に上昇圧力が加わりました。日経平均株価は前日比189円高の27,930円で取引を開始し、一時は3日ぶりに28,000円台に乗せる場面もありました。寄り付きからの買い圧力が一巡した後は、27,900円付近で小幅に推移しました。

 午後にはトヨタ自動車の決算が発表されました。円安進行等を受けて2022.3月期通期の純利益が上方修正されたものの、市場予想を下回ったことが嫌気され、同社株は下落しました。ただ、通期生産台数が据え置かれたことからデンソー等の関連自動車部品株は堅調に推移しました。日経平均株価は前日比190円高の27,932円で本日の取引を終了しました。

 業種別では、前日に1株を3株に分割することを発表した川崎汽船がけん引し、海運業の上昇が目立ちました。

本日発表予定の海外経済指標等

  • (英国)金融政策会合・結果発表
      (政策金利) 前回:1.25% 予想:1.75%
  • (米国)クリーブランド連銀メスター総裁講演

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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