エコ活動と一口に言っても、さまざまな方法がある。フードロスを減らしたり、衣類をリユースしたりと、企業としての取り組みも活発化しているようだ。そんな中、一風変わった新たなスタイルの店舗が出現した。

 ㈱UNIQUE HOMES(ユニーク ホームズ)は神奈川県逗子市の逗子銀座通りに、地域の“もったいないモノ”を活用するコンセプトショップ「Mottene(モッテーネー)」をオープンした。主に、味はおいしいのに規格外という理由から生産者が販売できず廃棄されてしまう、地域の野菜・果物をジュースやスープ、お惣菜に加工して販売する店となる。形の悪さ、サイズの大小、また生産過剰などにより市場で扱ってもらえない野菜や果物は、販売方法がなく捨てられるという、生産時点でのフードロスの問題がある。「もしそのお野菜と果物を、生産者から直接買い付け、消費者に届けることができたら」という思いのもと、同店では、三浦半島、鎌倉・逗子・葉山など湘南エリアの「もったいない」野菜や果物を加工・販売しているという。

 合同会社AVEND(アベンド) が運営するのは、無人古着店「SELFURUGI(セルフルギ)」。東京・池袋にある本店が開店1カ月目から黒字を達成したこともあり、積極的な店舗展開を図り、2号店をザ・ビッグ昭島(イオンモール)にオープンした。同店は、コロナ禍における非対面・非接触需要の高まりを背景に誕生。来店客は、商品のタグで価格を確認して、セルフレジや料金箱にて清算するスタイルとなる。将来的には本店・昭島店ともに電子マネーを導入予定で、完全非接触店舗を目指す。店舗ビジネスにもかかわらず初期費用が100~150万円に抑えることができる経済性や、初期投資を半年~1年間で回収できる採算性から、フランチャイズ募集の引き合いも多いとか。今後は全国に複数のフランチャイズ店のオープンを予定しているそうだ。

 持続可能な社会への貢献、企業によるエコ活動の推進は大歓迎だ。 

※野村週報 2022年9月12日号「天眼鏡」より
「天眼鏡」は、現在話題の新商品や新技術を解説したものです。ご投資の参考となる情報提供を目的としたものではありません。

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