海外市場の動向

FOMC結果発表を控え、米国株は調整

 20日の米国株式市場でNYダウは前日比-313.45ドル(-1.01%)の30,706.23ドルとなりました。そのほかの指数では、ナスダック総合指数が同-0.95%、S&P500が-1.12%となりました。9月FOMC(米連邦公開市場委員会)を直前に控え、米国長期金利は上昇継続、米国株は下落と調整が進みました。ウクライナの親ロシア派勢力が、東部のドネツク州とルハンシク州、南部のヘルソン州、南東部のザポリージャ州の支配地域で、ロシアへの編入の是非を問う住民投票を今週末から行うと表明したことも、地政学的緊張が高まるとの懸念につながり、株式市場の重石となりました。

相場の注目点

今夜のFOMC会合のポイントは?

 米国ではFOMCの結果発表が予定されています。野村證券では、今回のFOMCにおける利上げ幅は1.00%ポイントと市場のコンセンサス(0.75%ポイント)を上回ると予想しています。なお、市場の1.00%ポイント利上げ織り込みは2割弱に留まっており、1.00%ポイント利上げとなればタカ派サプライズとなります。利上げ幅に加えて、金融市場にとって重要になるのは、FOMC参加者の政策金利予想(いわゆるドッツ)の中央値です。野村證券は2023年のドッツの中央値について、現時点で金融市場が織り込んでいる利上げの到達点(4.5%)を上回る4.625%になると見込んでいます。

参考:米国:2022年9月FOMCプレビュー – 1.00%ポイントの利上げを予想

日本株の投資戦略は?

 ドル円相場が1998年8月以来の円安水準である140円超えに至った一方で、日本株は年初からのレンジ相場が続いています。日本株の投資戦略について、野村證券の池田チーフ・エクイティ・ストラテジストは「景気敏感業種からディフェンシブ業種へのシフトを最優先」としています。また、日本独自の強みがあるテーマとしては、日本政府の積極姿勢も追い風に「リオープン/インバウンドは一層魅力が高まっている」とみています。

参考:日本株投資戦略(9月号) – 米賃金の上昇リスクと外需ディフェンシブ戦略

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ご投資にあたっての注意点