どんな業界においても、自分たちを応援してくれるファンは大きな力になる。人に薦めたいほどに好感を持つ対象を“推し”と呼び、全力で支援してくれる人は心強い。その関係性を強固にするシステムやサービスも進化しているようだ。

 ㈱アプロリンクは、誰でも簡単に有料ライブ配信を行いながら、視聴者と会話できる双方向プラットフォーム「テレパフォ」の提供を開始した。ビジネス用途からエンターテインメントの配信まで、あらゆるジャンルにおける配信者の新たなマネタイズ手法として活用できる。2022年6月7日に政府が閣議決定した経済財政運営と改革の基本方針2022において、「クリエーターの創作活動の支援」が投資の重点項目の一つに盛り込まれ、さらなる環境整備の強化が望まれている。同サービスでは、配信者が自由に視聴料を設定できるのが最大の特徴で、マネタイズの選択肢をより広げるツールとして活用できる。

 ㈱neconote(ネコノテ) が提供するのは、投げ銭や月額課金で保護猫および保護猫団体を経済的にサポートできるWeb サービス「neco-note(ネコノート)」。同サービスにおいて、月額会員登録数に応じて手数料が下がる「手数料さげますキャンペーン」を2022年12月31日まで開催する。neco-noteは月額会員となって、保護猫団体が登録した保護猫の中から“推し猫”を選び、ライブチャットなど限定コンテンツを楽しむことができる。月会費や追加課金で発生した売り上げのうち、サービス運営費などの手数料を除いた50%が、その猫が所属する保護猫団体に支払われる仕組みだ。同キャンペーンは登録猫が100匹を突破したことを記念したもので、月額会員が増加していくことによって手数料が最大4%にまで引き下がり、より多く団体へ還元されるようになる。

 応援するものにお金を使いたい。これこそファン心理であり、今後のビジネスには欠かせない要素の一つになるはずだ。 

※野村週報 2022年10月10日号「天眼鏡」より
「天眼鏡」は、現在話題の新商品や新技術を解説したものです。ご投資の参考となる情報提供を目的としたものではありません。

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