本日の相場動向
29日の米国株式市場で、NYダウは前日比+98.49ドル(+0.30%)の33,171.37ドルと3連騰で最高値を更新しました。S&P500指数は前日比-0.09%、ナスダックは同-0.60%となり主要3指数はまちまちとなりました。この日は、前週末にNYダウとS&P500指数が過去最高値となったことから利益確定売りが目立つ一方で、ワクチン接種の進展による経済正常化への期待が株式市場の支えとなりました。
日経平均先物CME終値は29330円となりました。日経平均株価の前営業日終値(29384円)をやや下回る水準です。なお、本日の日経平均株価の3月配当落ち分は約177円となります。足もとのドル円相場は1ドル=109円80銭前後と、前営業日の15:00時点の109円50銭台から円安です。
米国でのワクチン接種の進展による経済正常化への期待から、昨日の東京市場では日経平均株価は3連騰となりました。世界的な半導体不足を背景に半導体関連株の上昇も支えとなりました。日本では29日、河野太郎行政改革担当相が、国内におけるワクチン接種のペースが上がるのは5月以降になる可能性が高いとの見通しを示しました。他の先進諸国と比べて日本のワクチン接種率は後れており、経済が正常化へ向かう上でワクチン接種の動向には注目が集まります。
エジプトのスエズ運河で座礁した大型コンテナ船が離礁に成功したと伝わりました。スエズ運河庁によると、足止めされた船舶は400隻以上になるとし、待機船がすべて通過するには3日から3日半かかる可能性があるとのことです。加藤勝信官房長官が29日の記者会見で、今回の座礁事故による日本の貿易への影響は限定的と説明しました。引き続き、スエズ運河の通行再開による物価や株式市場への影響などには注目が集まります。
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