本日の相場動向

 30日の米国株式市場で、NYダウは前日比-104.41ドル(同-0.31%)の33,066.96ドルと4営業日ぶりに反落しました。その他、S&P500指数は同-0.31%、ナスダックは同-0.10%となり、主要3指数は揃っての下落となりました。この日は、米10年国債利回りが一時、1.77%前後と約1年2ヶ月ぶりの水準まで上昇しました。これを受けて、割高感が警戒されやすい、ハイテク株を中心とした高PERの銘柄が下落し、相場の重石となりました。

 日経平均先物CME終値は29,370円となりました。日経平均株価の前営業日終値(29,432円)をやや下回る水準です。足もとのドル円相場は1ドル=110円30銭前後と、前営業日の15:00時点の109円90銭前後から円安です。米長期金利の上昇を背景に円安ドル高が進んでおり、一時110円42銭と2020年3月以来の円安水準をつけています。円安進行を受けて、自動車セクターなどに代表される輸出関連株の反応が注目されます。その他、本日は寄り前に2月の鉱工業生産指数(速報値)が経産省より発表される予定です。

 今晩、バイデン大統領はピッツバーグを遊説し、インフラ投資計画を公表する予定となっています。増税とセットでの法案成立が想定されるため、中身が注目されます。昨晩は一部報道で、経済対策の規模が4兆ドルに上る可能性があると伝わっています。なお、野村では、4年間で2兆ドル前後のインフラ投資、1兆ドルの人的インフラ投資、同じく4年間で0.5~1兆ドル前後の増税が、年後半に決定されると想定しています。

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企業

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  • 三菱マテリアル – ESG説明会を開催
  • 三重交通グループホールディングス – コスト削減が奏功も、一部資産で減損損失

業界

  • 半導体サプライチェーン – ルネサス那珂工場火災について(続報)
  • 電子部品業界:統計アップデート – 2月:MLCC輸出は前年比15.0%増

マクロ

  • 日本:企業行動に関するアンケート調査 – 期待成長率はコロナ前水準に復帰
  • 中国:2021年1-3月期、3月主要経済指標プレビュー – 前年の低水準による押し上げ効果は1~2月に比べ弱まろう
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