保ち合い上限上放れでトレンド上向き転換へ

ドルは対円で、今年に入り大幅上昇となり、10月20日には約32年ぶりに一時1ドル=150円台をつけました。この上昇局面における、チャート上の重要な変化は、2007年や2015年高値のある125円前後の水準を大幅に上回った事です。このことで、長期トレンドが、これまでの横ばいトレンドから、上昇トレンドに変わった可能性が高まったと考えられます。

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ドル円相場:月足チャート(1971年~)

(注1)直近値は2022年9月30日時点。数値は日銀公表値で東京市場、取引時間中ベース。 (注2)日柄は両端含み。(注3)トレンドラインには主観が含まれておりますのでご留意ください。
(出所)日本銀行より野村證券投資情報部作成

1975年以降みられる8年サイクル高値のリズムを参考にすれば、 2023年春頃が次のサイクル高値と試算され、当面は上昇圧力が残ると考えられます。先行き、8年サイクル高値を形成し、その後、円高・ドル安に振れたとしても、長期トレンドが上向きに転じているとすれば、円高・ドル安の動きは限定的となると考えられます。

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