毎日の食事を作るのに「調理家電」はとても便利である。だが、キッチンで多くの場所を取るため、1台でさまざまな機能を果たす製品は非常にありがたい。

 ㈱ラドンナは、毎日の暮らしを彩るブランド「Toffy(トフィー)」キッチン家電シリーズから、「Toffy コンパクトマルチ電気鍋」を発売した。煮る、焼く、蒸す、炒める、揚げる、炊くの調理ができる、1台6役の多機能電気鍋となる。1,000Wの高火力かつ、保温から230℃まで無段階に調整可能で、幅広いレシピが楽しめる。熱効率がよく手入れが簡単なヒーター一体型構造で、容量は約2.8L。卓上にそのまま置いて調理ができ、毎日の時短料理にも最適となる。温度調節は見やすいダイヤル式。コンパクトなのでトレンドの“こなべ”としてひとり鍋はもちろん、2~3人の家族の食卓やパーティーまで、いろいろなシーンで活用できるはずだ。

 ハイアールジャパンセールス㈱が発売したのは、1℃単位の温度設定で低温調理もできる、多機能型の5.5合炊きマイコンジャー炊飯器「JJ-M56A」。炊飯時は独自の「あつ旨炊き」で、側面、底面、蓋の3方向から内釜を全面加熱。熱伝導に優れたアルミ製の厚釜「黒厚まる釜」、圧力を抜けにくくする調圧弁、内蓋の裏と釜の下にある2つの温度センサーなど、特殊構造でお米の甘みを引き出し、旨みを逃さない炊飯を実現した。さらに、40~80℃の範囲で1℃単位の温度設定を可能にした「低温調理」メニューを搭載。食材を袋に入れ内釜の水にひたし、温度と時間を設定するだけで本格的な低温調理ができる。調理時間も40~120分の範囲で10分単位の設定ができ、加熱のし過ぎや加熱不足を防ぐことが可能。初めて低温調理にチャレンジする人でも簡単に使用できるという。

 共働き世帯が増え、家事分担の必要性が叫ばれている。便利な調理家電は男性がキッチンに立つきっかけになるかも?

※野村週報2021年4月12日号「天眼鏡」より
「天眼鏡」は、現在話題の新商品や新技術を解説したものです。ご投資の参考となる情報提供を目的としたものではありません。

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