本日の株式市場

 前日の米国株式市場では、11月FOMC議事録の発表を受けて、FRBによる利上げペース減速を期待する見方が広がり、主要3指数はハイテク株比率の高いナスダックを中心に上昇しました。米株高が好感され、日経平均株価は前営業日比257円高の28,373円で取引を開始した後、一時は28,502円まで上昇する場面もありました。特に日経平均株価への寄与度の高い半導体株が寄り付きから上昇したことが、押し上げ要因となりました。

 ただ、為替市場でドル円は、一時1ドル=138円60銭前半を付け、朝方に比べて円高ドル安へ推移しました。また中国では、新型コロナの感染拡大が継続しており、景気減速を警戒する見方が広がったことから、上海総合指数は取引時間中に下落へと転じました。円高ドル安や中国の景気減速懸念を受けて、輸送機械などの業績への期待感はやや後退し、輸出関連株の上値を抑えました。日経平均株価は午後にかけて上昇幅を縮小し、前営業日比267円高の28,383円で本日の取引を終了しました。

本日発表予定の海外経済指標等

  • (米国)休場(サンクスギビング・デー)
  • (ドイツ)11月Ifo企業景況感指数
    前月:84.3 予想:85.0

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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