海外市場の振り返り

 米国市場は感謝祭で休場でした。他方、欧州ではドイツの11月IFO景況感指数が86.3と、前月の84.5から改善を示しました。また、ECBの10月理事会議事要旨の内容が、当日の0.75%ポイントの利上げに対し、0.50%ポイントの利上げを主張するメンバーもおり、利上げペース減速期待が強まったことで、ドイツやフランスなどの代表的な株価指数が上昇となりました。

相場の注目点 

 米国市場が昨日休場で、本日も短縮取引であることから、日本株市場も薄商いの小動きになる可能性があります。ただし、昨日、中国では新型コロナの新規感染者数が、4月の上海ロックダウン時を超えたとの報道により、行動制限や経済活動などへの懸念が浮上しやすいことから、中国株の動きには注意が必要です。

本日のイベント

 8:30に11月東京都区部消費者物価指数が発表されます。10月は下半期が開始することから、値上げ品目が多く上昇率が加速しましたが、11月は値上げ品目が10月より少ないとみられるため、今回の結果でインフレ加速懸念は高まりにくいとみられます。一方、米国では年末商戦が活況となるブラックフライデーとなります。例年と異なり、商戦セールが前倒しされていることから、感謝祭前後の短期間でみた商戦に限ると、伸び悩む結果となる可能性があります。

(投資情報部 小髙 貴久)

(注) データは日本時間2022年11月25日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月で、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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