海外市場の振り返り

 米国市場は感謝祭の翌日で短縮取引でした。23日に公表された11月FOMC議事録を受けて、利上げペース減速への期待が相場の支えとなった一方、中国における新型コロナ感染者数が過去最高となり、中国や世界経済への影響に対する懸念から、情報技術やエネルギー関連銘柄が下落しました。

相場の注目点 

 今週は重要統計の発表等が相次ぎます。米国では、29日(火)にコンファレンスボードの11月消費者信頼感指数、30日(水)に11月ADP全米雇用レポート、12月1日(木)に11月ISM製造業景気指数、2日(金)に11月雇用統計が発表されます。製造業の景況感や消費者心理が更に悪化するのか、労働需給のひっ迫が緩和するのか注目です。また、金融政策関連では、30日(水)に地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されるほか、パウエルFRB議長の講演が予定されています。加えて29日には、NRF(全米小売業協会)が感謝祭週末の小売売上の状況について会見を行うほか、WSTS(世界半導体市場統計)が、2022年秋季半導体市場予測を発表する予定です。

本日のイベント

 本日はラガルドECB総裁の講演が予定されています。また、日本時間翌2:00にはNY連銀のウィリアムズ総裁の講演が予定されています。金融政策についての考え方に注目が集まります。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注) データは日本時間2022年11月28日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月で、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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