本日の株式市場

 前日の米国株式市場では、パウエルFRB議長が12月FOMCで利上げペースを減速させる可能性に言及したことが材料視され、ハイテク株比率の高いナスダックを中心に主要3指数は上昇しました。

 米ハイテク株の上昇が国内の半導体関連株や、高PERのグロース株への押し上げ要因となり、本日の日経平均株価は前日比304円高の28,273円で寄り付きました。その後、28,423円まで上昇する場面もありましたが、日米金利差の縮小を背景に、為替市場が前日に比べ円高ドル安へと推移したことが、輸送機械などの輸出関連株の重石となり、日経平均株価の上値を抑えました。

 午後にかけては、中国での行動制限の緩和を期待する見方が広がり、アジア株式市場が堅調に推移したことが、日経平均株価の下値を支えました。これから発表される米国の主要経済統計を前に様子見姿勢が広がる中で、引けにかけて上げ幅が縮小し、日経平均株価は前日比257円高の28,226円で取引を終了しました。

本日発表予定の海外経済指標等

  • 米国:10月個人消費支出・所得統計
      (支出) 前月:前月比+0.6% 予想:同+0.8%
      (所得) 前月:前月比+0.4% 予想:同+0.4%
      (PCEコア価格) 前月:前年比+5.1% 予想:同+5.0%
  • 米国:11月ISM製造業景気指数
      前月:50.2 予想:49.7

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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