海外市場の振り返り

  米国の主要産3指数は揃って下落しました。金融引き締めが長期化し、景気後退をもたらすリスクが改めて意識されました。5日発表の11月のISM非製造業景況感指数、10月製造業受注がともに市場予想を上振れ、FFレート先物市場が上方にシフトし、利上げペース減速への期待を後退させました。また、米国債利回りが上昇したことに伴いテクノロジー株の一角が軟調に推移しました。

相場の注目点 

 12月13~14日に開催されるFOMCに向けて米経済指標に注目が集まります。8日に新規失業保険申請件数、9日に11月生産者物価指数(PPI)、12月ミシガン大学消費者マインド速報値が発表がされ、労働需給、年末商戦における消費者マインド、期待インフレなどが注目されます。他方、中国は昨日、新型コロナウイルス感染症を「カテゴリーB」に引き下げましたが、今週にも新たな新型コロナ対策規制が発表されるとの観測報道もあり、中国の経済活動正常化とグローバルな需要が回復するとの観測が高まる可能性があります。

本日のイベント

 日本では、10月の毎月勤労統計、全世帯家計調査が発表されます。賃金の実質的な伸び、物価上昇を受けた家計の消費動向に注目が集まります。

(投資情報部 坪川 一浩)

(注) データは日本時間2022年12月6日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月で、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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