海外市場の振り返り

8日の米国株式市場で、主要3指数は揃って上昇しました。中国のゼロコロナ政策の緩和と12月3日終了週の新規失業保険申請件数で示された雇用の穏やかな鈍化を受け、主要3指数は小幅に反発して取引を開始しました。しかし、9日に発表される11月生産者物価指数(PPI)を控え、様子見姿勢が強く、その後は上値の重い展開となりました。

相場の注目点 

米国で12月13日(火)、14日(水)に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)の内容と、その後に発表されるドットチャートと呼ばれるFOMC参加者の今後の政策金利見通しが注目されます。特に注目されるのは、2023年末時点の政策金利がどのように示されるか、ということです。

本日のイベント

今晩、米国で11月の生産者物価指数(PPI)が発表されます。前月同様にインフレ圧力の低下が示されるかが注目されます。また、12月のミシガン大学消費者態度指数(速報値)にも注目が集まります。中でもFOMCを控え、期待インフレ率が注目されます。市場では1年先期待インフレ率が4.9%、5-10年先期待インフレ率が3.0%と前月から横ばいになると予想されています。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注) データは日本時間2022年12月9日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月で、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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