このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く登録されている銘柄をチャート分析しました。
「ウォッチリスト」登録銘柄上位ランキング
母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に登録している銘柄(2022年11月30日時点)
本日はFINTOS!ウォッチリスト登録銘柄ランキング第5位のANAホールディングス(9202)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。
上限突破となれば調整相場終了へ
当社は、日本国内で国内線、国際線ともに首位の航空会社です。
(図1)当社の株価は、2018年1月に高値を形成し、軟調な展開が続いていましたが、2022年に入り当時以降の下降トレンドラインを脱し、11月には2020年以降の横ばいトレンドの上限まで上昇しました。
この先、この横ばいトレンド上限を上放れとなれば、本格上昇トレンド入りした可能性が高まり、2020年にかけての下落幅に対する50%戻し水準(3,421円)などに向けて戻しを試す動きが期待されます。
調整継続の場合は26週線や52週線に注目
(図2)一方仮に上値を押さえられた場合は、26週移動平均線(12月16日:2,699円)や52週線(同:2,590円)が下値メドとして挙げられます。13週、26週線が角度をつけて上向きの他、52週線も上向きに転じ始めており、これらの水準では下げ渋りの動きが期待されます。
ご参考: 直近の年間パフォーマンス
※株価は修正株価、2022年の株価は12月16日時点。
(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2022年12月16日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。 (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成
この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。