過去に倣えば、株価はボトム圏形成の可能性

 日経平均株価は、昨年11月に一時28,500円台まで上昇しましたが、12月20日に日銀が長期金利の許容変動幅拡大を発表したことを受けて大幅安となりました。

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 ただ、これまでの下落を受けて、東証騰落レシオは昨年末に80%を割り込み、1月4日に75.90%まで低下しました。過去の動向を検証すると、これまで騰落レシオが低水準となった局面は、日経平均株価が当面のボトム圏となっているケースが多くみられます。日経平均株価はこの先、底入れに向けた動きとなるか注目されます。

(注1)直近値は2023年1月5日時点。(注2)東証騰落レシオは2022年4月4日以降はプライム市場の上昇及び下落銘柄数を使用、同日より前は東証一部ベース。(注3)東証騰落レシオの主なボトムと、その前後の日経平均株価を赤丸囲みで示した。(注4)東証騰落レシオが70~80%の箇所を赤色網掛けしている。
(出所)日本経済新聞社、東京証券取引所より野村證券投資情報部作成

【ご参考:騰落レシオとは】

相場の過熱感を測る指標の一つです。この場合は、東証プライム市場上場銘柄※のうち、過去25営業日分の、上昇銘柄の数/下落銘柄の数で求めます。一般的には数値が120%以上になると、短期的な買われ過ぎを、反対に70%以下では、売られ過ぎを示唆すると捉えます。

※ 2022年4月4日より前は東証一部上場銘柄

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