本日の相場動向

 21日の米国株式市場で、NYダウは前日比+316.01ドル(+0.93%)の34,137.30と3営業日ぶりの反発となりました。S&P500指数は前日比+0.93%、ナスダック総合指数は同+1.18%と主要3指数は揃って上昇しました。ワクチン普及への期待や好調な企業業績を背景に、反発の動きとなりました。

 日経平均先物CME終値は28885円となりました。日経平均株価の前営業日終値(28508円)を上回る水準です。昨日の欧米市場では、オランダの大手半導体製造装置メーカーのASMLホールディングスの好決算を受け、半導体関連株の上昇が目立ちました。また、米国市場引け後に発表された同じく半導体製造装置大手のラムリサーチの決算も売上高、調整後EPSともに市場予想を上回る結果となっています。本日の日本市場でも半導体関連株の上昇が期待されます。加えて、米国では22日引け後(日本時間23日早朝)にインテルが決算を発表します。インテルの決算発表も、日本の半導体関連株に影響を与えるとみられ、注目されます。

 日本では、来週から決算発表が本格化しますが、本日は日本電産や中外製薬などの発表が予定されています。21日の日本市場では、新光電気工業や住友ベークライトなど、20日引け後に2021.3期の会社見通しを上方修正した企業の株価も下落となっています。市場の焦点は、2020年度の実績値ではなく、2021年度の会社見通しに移っていると考えられます。

 欧州では、ECB金融政策理事会の結果が発表されます。各種政策について市場では、現状維持がコンセンサスとなっています。コロナ禍の景気動向や、それに付随するパンデミック債券購入プログラムの買い入れペースなどに関し、ECBの見方やラガルド総裁の発言に変化があるかが焦点となりそうです。

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企業

  • 日本電産 – 業績は安定成長期との見方:2022年3月期は小型EV市場と電動バイク向けモータへの新規参入を見込む
  • パナソニック – 新経営体制での成長加速に期待
  • 京セラ – 需要環境が改善、コスト管理能力の高い当社は収益を着実に伸ばすことができるだろう
  • イビデン – PKGはサーバー向けで技術革新が続くと見られ、当社は息の長い成長が期待できるだろう
  • 日本郵船 – 2022年3月期も利益拡大が続くだろう

業界

  • 日本株ストラテジー – 「3つの懸念」は決算発表進捗とともに克服へ
  • ESG:商用車のCO2削減は水素が切り札 – 中大型トラックは中期的に燃料電池にシフト
  • 海運 – 2022年3月期は3社とも高い経常増益が続こう
  • 電子部品業界 – 業績アップデート:まとめ(1) 半導体不足は少なくとも22.3期いっぱい続くとの見方、電子部品も需要は旺盛で一部は需給逼迫

マクロ

  • 国際金融為替フラッシュ – トルコ、ブラジル、ロシアの為替見通し改訂:個別のリスク要因の影響が増大
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