海外市場の振り返り

 欧米の長期金利が低下し、高PERのテクノロジー株などが買われ、ヘルスケアなどディフェンシブが売られた流れを受け、ナスダック総合が大幅続伸した一方、ダウが3営業日ぶりに反落しました。2日のECB理事会では、市場予想通り0.5%ポイントの利上げが実施されましたが、ラガルド総裁会見が想定よりもハト派的であったと受け止められ、欧州国債の利回りが低下しました。また、FRBの早期利上げ停止への期待が継続し、米国10年国債は3.3%台まで低下しました。

相場の注目点 

 市場が期待するFRBによる早晩の利上げ停止や年内の利下げが実現するには、労働需給の更なる緩和などが必要と考えられます。本日は米国で1月雇用統計が発表され、サービス部門や民間部門の労働需給や賃金の伸びが鈍化するか、に注目が集まります。また、来週は、7日(火)にバイデン大統領が今後1年間の内政・外交の施政方針を連邦議会に報告する一般教書演説を行います。バイデン大統領が演説後に2024年大統領選挙に立候補を表明するとの報道もあり、選挙戦が事実上、幕を開けます。

本日のイベント 

 本日の日本企業の決算発表は、商社海運やデンソーなどが予定されています。

(投資情報部 坪川 一浩)

(注)データは日本時間2023年2月3日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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