本日の株式市場

本日の日経平均株価は、前日比226円高の28,009円で取引を開始しました。欧米の金融不安への懸念が後退する中、前日の欧米株式市場が上昇した流れを引き継ぎました。また、前日に東証が上場企業に対し、資本コストや株価を意識した経営をするよう要請すると報じられ、株価純資産倍率(PBR)が1倍を割り込む企業などを中心に、資本政策の改善期待が高まり、株価を下支えしました。加えて、寄り前に発表された2月の鉱工業生産指数が市場予想を上回ったことも支えとなりました。もっとも、さらに上昇するほどの勢いは強くなく、寄付き後は28,000円台で横ばいとなりました。

午後に入り、東証が正式に上場企業に対して前述の要請案を示したものの、事前報道と大きな隔たりはなく、市場への影響は限定的でした。結局、日経平均株価は前日比258円高の28,041円でこの日の取引を終え、14営業日振りに28,000円台を回復しました。

本日発表予定の海外経済指標等

【ユーロ圏】

3月消費者物価指数(前年比:%)
  前月:8.5 予想:7.1

3月コア消費者物価指数(前年比:%)
  前月:5.6 予想:5.7

【米国】

個人消費支出(前月比:%)
  前月:1.8 予想:0.3

個人所得(前月比:%)
  前月:0.6 予想:0.2

コアPCE価格指数(前年比:%)
  前月:4.7 予想:4.7

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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