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02/02 10:22
【米国株決算速報】アマゾン・ドットコム(AMZN):米国の配送効率化順調・生成AIサービス本格始動、株価は+6.73%(時間外取引)
決算概要:2023年10-12月期(2023.12期第4四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間2月1日引け後に、イーコマースやメディアサービス、クラウド事業のAWSなどを運営するアマゾン・ドットコム(AMZN US)が2023年10-12月期(2023.12期第4四半期)決算を発表しました。 売上高は市場予想を2.3%上回り、EPSは市場予想を23.4%上回りました。会社の2024年1-3月期売上高見通しは、市場予想を下回りました(前回発表時と同様の傾向)。 米国での配送効率化が順調、生成AIサービスが本格始動 会社は、米国の配送ネットワークの地域化により、プライム会員向けの配送速度は過去最速となり、コストが削減されたとコメントしました。 また、Bedrock(APIを利用して生成系 AI アプリケーションを迅速に構築できるサービス)、Q(AIチャットアシスタント)、Trainium(機械学習アクセラレーター)などの新しい生成AI機能が顧客の共感を呼び、全社的な業績に反映され始めたとコメントし、生成AIサービスの業績寄与が本格化したことを示唆しました。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で上昇 アマゾン・ドットコムの株価は、前日比2.63%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比6.73%高の170.00ドルで推移しています(NY時間18:40)。 効率化によるサービス向上と利益確保、生成AIの順調な立ち上がりに反応したと考えられます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益で、EVメーカーのリビアンへの投資損益(実績は0.01ドルの益、前年同期は0.22ドルの損)を市場予想との比較のため除いた値。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年2月1日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年10-12月期(2023/12)。2024年1-3月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2024年1-3月期以降の予想は2024年1月31日時点。(出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算速報】アマゾン・ドットコム(AMZN):生成AI需要拡大でクラウド回復の兆し、株価は+10.18% 野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点
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02/02 09:47
【米国株決算】アップル(AAPL):iPhone好調・中国は予想を下回る、株価は-3.46%(時間外取引)
決算概要:2023年10-12月期(2024.9期第1四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間2月1日引け後に、モバイル端末の製造販売とクラウドサービス事業を行うアップル(AAPL US)が2023年10-12月期(2024.9期第1四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を1.4%上回り、EPSは市場予想を3.9%上回りました。 iPhone好調も、中国は予想を下回る 製品別では主力のiPhoneの売上高が市場予想を上回りました。一方で、地域別では中国での売上高が市場予想を下回りました。中国は2023年9月6日に中国政府機関でのiPhoneなどの米国製通信端末の使用を禁止したものの、会社は前回の決算説明会で引き続き中国事業に注力するとコメントしていました。 会社は、明日(2月2日)米国で販売を開始するXR端末「ビジョン・プロ」用の他社appやゲームが600以上準備されていること、また、生成AI製品を準備していることを決算説明会でコメントしました 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で下落 アップルの株価は、前日比1.33%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比3.46%安の180.40ドルで推移しています(NY時間17:42)。 売上高とEPSの実績は市場予想を上回ったものの、中国事業に対する不透明性を市場は懸念したと考えられます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年2月1日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年10-12月期(2023/12)。2024年1-3月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2024年1-3月期以降の予想は2024年1月31日時点。(出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行) 【米国株決算】アップル(AAPL):中国でのiPhone販売は堅調・見通しは比較対象期間と新製品のタイミングが重石、株価は-0.52% 野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点
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02/02 08:29
【モーニングFINTOS!】NYダウ高値更新 テクノロジー企業好決算(2/2)
海外市場の振り返り 米ISM製造業指数の2024年1月の結果は49.1と、景況感の良し悪しの境目となる50を下回りましたが、2022年10月以来の水準へと回復しました。2023年10-12月期の米非農業部門労働生産性は前期比年率+3.2%と、市場予想の同+2.5%を上回り、単位当たり労働コストは同+0.5%と市場予想の同+1.2%を下回りました。米国景気の復調と賃金インフレ懸念の抑制を好感し、米国株は上昇し、NYダウは史上最高値を更新しました。取引時間終了後に大手テクノロジー企業のアップル、アマゾン、メタ・プラットフォームズが決算を発表しており、三者三様の結果でしたが、概ね良好であったとみられ、メタ・プラットフォームズの株価は取引時間終了後に+14%(日本時間2日8:00時点)と急騰しています。 相場の注目点 決算発表が本格化していますが、本日は取引時間中にも決算発表があります。11:00豊田自動織機、丸紅、11:20デンソー、12:00双日、13:00アイシン、13:30三井物産、14:00トヨタ紡織と、商社、自動車部品メーカーの決算が相次ぐため、決算の結果や業績見通しの発表を受けて、個別株ベースで関連企業の株価が変動する可能性があります。 本日のイベント 取引時間終了後も、主要企業の決算発表が相次ぎます。米国では1月の雇用統計が発表されます。結果次第で、FRBの利下げ時期に関する市場の見通しを大きく左右することになるでしょう。特に、インフレ率が着実に低下する中で、時間当たり賃金の減速が限定的となれば、景気が良好な中で利下げ時期が遠のくことによる米ドル高円安圧力により、日本株の支援材料になるとみられます。 (投資情報部 小髙 貴久) (注)データは日本時間2024年2月2日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 FINTOS!編集部オリジナル記事 【速報・解説】FRBは政策金利据え置き、3月利下げには慎重 ご投資にあたっての注意点
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02/01 15:54
【イブニングFINTOS!】4営業日ぶり反落 半導体関連株安、円高が重石に(2/1)
本日の株式市場 前日の米国株式市場では、FOMCで4会合連続の政策金利5.25-5.50%での据え置きが決定され、記者会見でパウエルFRB議長が早期利下げ観測を牽制したことから、ハイテク株を中心に主要3指数は揃って下落しました。 米株安や、為替が1ドル=146円台後半と前日比で円高へ推移したことが重石となり、日経平均株価は、前日比278円安の36,008円で取引を開始しました。半導体関連銘柄のほか、値がさの高PERの成長株の下落も目立ち、36,000円を挟んで保ち合いになると、午後の取引時間中には本日の安値となる35,924円を付ける場面もありました。ただ、中国ハイテク株の上昇を背景に香港ハンセン指数が上昇し、アジア株式市場が概ね堅調な推移となったことが下支えとなり、引けにかけてはやや下落幅を縮小し、36,011円でこの日の取引を終了しました。 個別では、レーザーテックが、前日引け後に2024.6期通期業績見通しについての上方修正を発表したものの、市場期待に届かなかったことが嫌気され、前日比-5.02%で引けました。 本日発表予定の海外経済指標等 【米国】・1月ISM製造業景気指数 前月:47.2 予想:47.5 (注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成 ※画像はイメージです。 ご投資にあたっての注意点
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02/01 09:40
【速報・解説】FRBは政策金利据え置き、3月利下げには慎重
FRBは政策金利を4会合連続で据え置き FRB(米連邦準備理事会)は1月30-31日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催し、大方の事前予想通り政策金利の誘導目標を5.25-5.50%に据え置きました。今回のFOMCのポイントは以下の三点です。 ① 声明文では政策の先行きについて「firming(引締め)」との表現を「adjustments(調整)」に変更し、政策バイアスの中立化を明確に示した。② 会合後の記者会見でパウエルFRB議長は景気堅調を示唆する最近のデータを問題視しておらず、利下げ姿勢への転換を示唆した。③ ただし、パウエル議長は「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」と、次回FOMCでの利下げに慎重な姿勢を示した。 この結果を受けて米国市場では、S&P500株価指数、ナスダック総合指数が大幅に下落、国債利回りは低下(価格は上昇)し、ドル円相場は一時146円割れ目前まで円高が進行、その後は147円前後に持ち直す反応を見せました。長期金利の低下に示されるように、米国の利下げ期待が後退した訳ではありません。先物金利を見ると、3月の利下げ織り込みは後退した一方で、2024年末までに5~6回程度の利下げ幅を織り込むなど、24年末の政策金利水準に対する見通しは低下しています。このためS&P500株価指数など米国株の下落は、早期利下げ期待の修正に基づく投資ポジションの巻き戻しに伴う一時的なものと推察され、短期間で収束する可能性が高いと見られます。 利下げに関してパウエル議長は「より良いデータ」ではなく、「より多くのデータが必要である」と発言したこと、3月FOMCでは政策金利見通しが公表されることから、市場で3月利下げ観測が根強く残存する可能性は相応に高いと思われます。 (野村證券投資情報部 尾畑 秀一) ご投資にあたっての注意点
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02/01 09:30
【2月の投資戦略】日米株式市場の好環境は持続するとみる
結論:日米の企業業績は史上最高益の更新が続き、金融相場から業績相場へ移行 目次・日経平均株価は約34年ぶりの高値・底堅い米国経済は大統領選にも影響・米国は金融相場から業績相場へ株価上昇基調が続く・中国は独自要因で海外株式市場との連動性が低下・日本で賃金と物価の好循環が実現するか・企業業績拡大と資本コストや株価を意識した経営の浸透で株価は上昇へ 日経平均株価は約34年ぶりの高値 2024年に入り、日経平均株価は1990年2月以来、33年11ヶ月ぶりの高値を記録しました。主要国に景気減速感はあるものの、米国や日本の景気は底堅く、企業業績は、2024年も史上最高益の更新が見込まれています。我々は、2024年の米国株市場が金利低下による金融相場から企業業績が拡大に向かう業績相場へと進み、日本企業も業績拡大が続くことで、株式市場の好環境が持続するとみます。東証市場改革も日本株市場を後押ししています。 ▲TOPに戻る 底堅い米国経済は大統領選にも影響 主要国・地域でインフレが減速しており、米国やユーロ圏では利下げ議論が進みます。エネルギー価格は落ち着いています。米国経済をみると、住宅販売は金利上昇で低迷していますが、消費や雇用環境は底堅く推移しており、インフレの減速から実質賃金はむしろ上昇しています。経済状況は、11月の大統領選挙におけるバイデン大統領の再選にも大きく影響するでしょう。 ▲TOPに戻る 米国は金融相場から業績相場へ株価上昇基調が続く 米国金融政策については、金利先物などの市場指標は早くも3月からの利下げを織り込みつつあります。一方、FRB高官は早期の利下げには慎重です。また、FRBのバランスシート縮小など、「量」に関する引き締め終了の議論も始まっています。市場の拙速な緩和期待が押し戻される場合、一時的に金利が上昇する可能性もありますが、2024年中に連続利下げが開始されるとの見方は変わらないでしょう。決算シーズンが始まりましたが、2023年10-12月期は大手テクノロジー企業が引き続き増益をけん引したとみられます。2024年はその他の業種にも増益が広がり、金融相場から業績相場へと、米国株の上昇基調が続くものと想定されます。 ▲TOPに戻る 中国は独自要因で海外株式市場との連動性が低下 中国経済は減速していますが、製造業では在庫調整が進展しています。低調な国内経済や企業や情報技術などに対する規制や制度、米中対立などから、中国への投資は流出超過となっています。以上の背景から、中国株と主要先進国の株価指数は連動しなくなっています。 ▲TOPに戻る 日本で賃金と物価の好循環が実現するか 日本では製造業の在庫調整が進展し、復調に向かっています。国内経済の焦点は、賃上げです。企業業績の拡大を背景に、大手企業を中心に賃上げ余地は十分あるとみられます。賃金と物価の好循環の実現を見極めた上で、日本銀行は異例の緩和的な金融政策を修正するでしょう。その際、政策修正は技術的な制度変更が中心で、その後は連続利上げにならないと予想します。政策修正が行われる場合、その前後で市場の混乱の回避に向けては、日本銀行の丁寧なコミュニケーションが必要とされるでしょう。 ▲TOPに戻る 企業業績拡大と資本コストや株価を意識した経営の浸透で株価は上昇へ 能登半島地震による日本のサプライチェーンへの影響は、限定的とみられます。2024年は米国の利下げによる米日金利差の縮小から、米ドル高・円安の修正が見込まれるものの、企業の価格転嫁や生産性向上を背景に、増益は続くでしょう。野村證券は2024年末の日経平均株価の見通しを38,000円と予想します。PBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)におけるバリュエーションの上昇は、東証市場改革への期待を先取りした部分もあるでしょうが、資本コストや株価を意識した経営が本格的に浸透すれば、中長期的な株価上昇が期待できるでしょう。 ▲TOPに戻る (野村證券投資情報部 小髙 貴久) ※野村證券投資情報部「Nomura 21 Global 2月号」(発行日:2024年1月22日)「投資戦略の概要」より Nomura21Global参考銘柄について ※掲載している画像はイメージです。 ご投資にあたっての注意点
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02/01 08:18
【モーニングFINTOS!】FOMCの結果を受け3月利下げ期待が後退(2/1)
海外市場の振り返り 31日の米国株式市場で、S&P500とナスダックは前日終値比下落して始まり、NYダウは上昇して取引を開始しました。14:00にFOMCの結果が発表されるとS&P500とナスダックは下落幅を拡大し、NYダウは下落して前日終値を一時下回りました。FOMC声明文で追加利上げの可能性を示唆する文言を削除した一方、必ずしも直ちに利下げが必要ではないとの認識も示したことで早期利下げへの期待が後退し、主要3指数は下げ幅を拡大し、この日の安値圏で取引を終えました。 相場の注目点 米国時間14:30(日本時間午前4:30)からパウエルFRB議長の会見が行われました。政策金利(フェデラルファンド金利誘導目標)は大方の市場予想通り、従来の5.25-5.50%(中央値5.375%)に据え置かれました。利上げの見送りは4会合連続です。FRBのバランスシートの縮小については、従来方針から変更はありません。FOMC声明文では、「インフレ率を2%に戻すために適切とみられるあらゆる追加的な金融政策の引き締めの程度を決めるに当たり」という利上げの可能性を示唆する文言を削除し、代わりに「フェデラルファンド金利の目標誘導レンジのあらゆる調整を検討するに当たり」とする文言を掲載し、利下げの可能性についてより踏み込んだ表現を用いました。一方で、「インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信が深まるまでは、目標レンジの引き下げが適切になるとはみていない」とも記述し、FRBが利下げを急いでいないことを示しました。次回の3月FOMCは、今後の政策金利見通しやFRBの経済予測が公表される会合です。3月FOMCでは、政策金利の操作に加え、今後の政策金利見通しが注目されます。 (投資情報部 寺田 絢子) (注)データは日本時間2024年2月1日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 FINTOS!編集部オリジナル記事 【米国株決算速報】アルファベット(GOOGL):広告収入がやや市場予想を下回る・AI投資拡大、株価は-5.65%(時間外取引) ご投資にあたっての注意点
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01/31 16:08
【イブニングFINTOS!】日経平均株価、下げて始まるも切り返し続伸 企業決算が支え(1/31)
本日の株式市場 本日の日経平均株価は前日比317円安の35,747円で取引を開始しました。米国取引時間終了後のマイクロソフト、アルファベット、アドバンスド・マイクロ・デバイセズといった主要テクノロジー企業の決算結果や見通しを受けて、時間外でこれらの銘柄の株価が大きく下げたことが重石となりました。寄り前に発表された日銀の主な意見では、金融政策の正常化が示唆されたことや、12月の鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことも、日経平均株価の下押し圧力となりました。後場に入ると、好決算を発表した銘柄群が堅調に推移したことから、企業業績への期待が高まり、日経平均株価は上昇に転じました。その後もほぼ一本調子で上げ幅を拡大し、前日比220円高の36,286円と続伸し、本日のほぼ高値で取引を終えました。 個別では小松製作所が前日引け後に発表した決算内容が好感され、株価が前日比+8.59%となったほか、キヤノンが前日引け後に発表した決算と自社株買いが好感され、株価は前日比+7.85%となりました。 本日発表予定の海外経済指標等 【米国】・1月ADP全米雇用レポート 民間雇用者数(前月差:万人) 前月:16.4 予想:14.5 ・10-12月期雇用コスト指数(前月比:%) 前四半期:1.1 予想:1.0 ・FOMC結果発表 (注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成 ※画像はイメージです。 ご投資にあたっての注意点
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01/31 10:07
【米国株決算速報】アルファベット(GOOGL):広告収入がやや市場予想を下回る・AI投資拡大、株価は-5.65%(時間外取引)
決算概要:2023年10-12月期(2023.12期第4四半期) EPS実績は市場予想を上回った 米国時間1月30日引け後に、「グーグル」や「ユーチューブ」といったインターネット広告事業やクラウド事業などを行うアルファベット(GOOGL US)が2023年10-12月期(2023.12期第4四半期)決算を発表しました。 売上高は市場予想を1.1%上回り、EPSは市場予想を3.0%上回りました。なお、売上高、純利益ともに四半期として過去最高を更新しました。 広告収入がやや市場予想を下回る、AI投資拡大 サービス部門の売上高は全体では市場予想を上回ったものの、主力の広告は市場予想をやや下回りました。一方でサブスクリプション売上高は市場予想を上回りました。 会社は、人件費などのコスト削減を継続する一方で、2024年12月期通期の設備投資額を大きく拡大させるとコメントしました。 売上高とEPSの推移 株価は時間外取引で下落 アルファベットの株価は、前日比1.34%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比5.65%安の142.91ドルで推移しています(NY時間18:26)。 広告収入が軟調だったためと考えられます。一方で、動画の視聴が広告ありの無料から、有料の広告なしのプランに移行した影響があるのかは、今後の決算で確認する必要があると考えられます。 また、設備投資の成果としての今後のAI関連の売上高の拡大も注目されます。 株価推移 (6ヶ月日足) (注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。(注2)株価はA株で、データは日次で、直近値は2024年1月30日時点。(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年10-12月期(2023/12)。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2024年1-3月期以降の予想は2024年1月29日時点。(出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成 (文責:野村證券 投資情報部・ 竹綱 宏行) 【米国株決算速報】アルファベット(GOOGL):ネット広告堅調もクラウド部門が市場予想を下回る、株価は-6.33%(時間外取引) 野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算 野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算 野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期 ご投資にあたっての注意点