デイリーピックス
122件
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2023/11/30 08:27
【モーニングFINTOS!】米国株小動き、景気を見極める統計待ち(11/30)
海外市場の振り返り 29日の米国株式市場はNYダウが前日比+0.03%、S&P500指数は同-0.09%、ナスダック総合指数が同-0.16%と小動きでした。この日発表された7-9月実質GDP改定値は前期比年率換算+5.2%と速報値の同+4.9%から上方修正されました。2021年10-12月期以来の高い伸びとなりました。一方、アトランタ連銀のボスティック総裁は「インフレは低下の軌道にある証拠がある」、リッチモンド連銀のバーキン総裁は「サービスインフレは依然上昇中であり、インフレが2%に向かって低下中との見方には懐疑的である」とそれぞれ述べましたが、これまでのトーンに変化はなく、影響は限定的でした。米10年国債利回りは4.25%まで低下し、ドルは147円台後半から一時147.08円まで下落しました。 相場の注目点 引き続き焦点は「米国経済がどの程度減速するのか」「FRBの利下げのタイミングはいつか」です。公表されたベージュブック(地区連銀経済報告)では「経済活動は前回の報告以降に減速し、消費者が裁量的支出を控えている」と指摘し、家計が価格により敏感になっている可能性が指摘されています。アトランタ連銀の「GDP NOW」では10-12月期の実質GDPは前期比年率+2.1%と予想しています(11月22日時点)。一方、調査会社アドビ・アナリティクスによる集計では感謝祭週末(11月23日~27日)のネット販売額は前年比+7.8%と堅調さが報じられています。30日に10月個人消費支出・所得統計、12月1日に11月ISM製造業景気指数、5日に11月ISMサービス業景気指数、8日(金)に11月雇用統計と重要指標の発表が相次ぎます。既に減速していると推計される米国経済を見極める局面に入ってゆきます。 (投資情報部 佐々木 文之) (注)データは日本時間2023年11月30日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 FINTOS!編集部オリジナル記事 【野村の投資判断】米金利低下による円高局面、半導体製造装置セクターに魅力 【#自動運転】AI抽出15銘柄/日本セラミック、東京応化工業、メガチップス… ご投資にあたっての注意点
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2023/11/29 16:41
【イブニングFINTOS!】日経平均株価87円安、円高進行が重荷(11/29)
本日の株式市場 前日の米国市場でFRB高官のハト派的な発言を受けて、米10年債利回りが低下しました。為替市場では1米ドル=147円台半ば近辺と前日に比べて米ドル安円高水準となっていたことから輸出関連株を中心に下落優勢となり、日経平均株価は前日比163円安の33,244円で取引を開始しました。寄り付き後も為替市場で円高が進行したことで、日経平均株価は一時、前日比229円安の33,179円に下げ幅を広げました。下げ一巡後は、米国金利の低下を背景に一部の値がさグロース(成長)株の一角や、半導体関連銘柄の上昇が支えとなり、前日比上昇に転じ、前日比107円高の33,516円に上げ幅を広げる場面も見られましたが、大引けにかけて徐々に上げ幅を失い、前日比87円安の33,321円で取引を終えました。 東証33業種別指数では、鉄鋼、銀行、海運など29業種が下落した一方、輸送用機器、電気・ガス業など4業種が上昇となりました。 本日発表予定の海外経済指標等 【米国】・地区連銀経済報告(ベージュブック)(30日4:00) (注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成 ※掲載している画像はイメージです。 ご投資にあたっての注意点
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2023/11/29 08:33
【モーニングFINTOS!】米国株買い戻しの動きに一巡感漂う(11/29)
海外市場の振り返り 11月28日の米国株式市場では主要3指数が揃って続伸しましたが、3指数ともに前日終値を挟んで狭いレンジ内での動きとなりました。米10年国債利回りが4.3%台へ低下した事を考えると、動意の薄い商状だったと言えます。S&P500は11月に8%以上上昇し、月間として記録開始以降で最大級の上昇となりました。この背景には先物での米国株ショート(売り)ポジションの買戻しの影響が大きかったと見られますが、この動きが一巡しつつあるとの見方が高まっています。 相場の注目点 米国株急騰の背景には、米長期金利の低下に加えて、2023年7-9月期決算を受けて、22年10-12月期から3四半期連続で続いてきた前年比での減益を脱し、23年7-9月期に増益に転じたことが好感された面もあると見受けられます(LSEG(旧リフィニティブ)集計)。ただし、増益への寄与の大部分が大手7社によるものであり、業績回復のすそ野が広がるにはもう暫く時間がかかる見通しです。米国株式市場ではインフレ鎮静化による金利低下と景気ソフトランディング(軟着陸)のいいとこ取りという、非常に難しい経路を織り込んでいる側面があることから、当面の間は、インフレ指標と景気指標、両睨みの展開が続くことが予想されます。 本日のイベント 米国では12月FOMCに向けた地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表されます。 (投資情報部 尾畑 秀一) (注)データは日本時間2023年11月29日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 FINTOS!編集部オリジナル記事 【週間ランキング】最も閲覧数が多かった個別銘柄は?トップ10を紹介(11/28) 【#サイバーセキュリティー】AI抽出15銘柄/NRI、マクニカ、IIJ… ご投資にあたっての注意点
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2023/11/28 15:54
【イブニングFINTOS!】円高進行が嫌気され、日経平均株価39円安(11/28)
本日の株式市場 前日の米国株式市場は主要3指数揃って小幅に下落しました。一方、債券市場では、10月の新築住宅販売件数が低調だったことから、長期金利は低下しました。米国市場で株安と長期金利低下という強弱材料が拮抗する中で、本日の日経平均株価は、前日比72円高の33,520円と小幅に反発して取引を開始しました。しかし、新規の材料は見当たらず、日経平均株価は寄り付き直後には下げに転じました。また、1米ドル=147円台となる円高米ドル安が重石となり日経平均株価は下げ幅を広げ、一時前日比149円安の33,298円となる場面もありました。しかし、好調な企業業績を背景とした先高感に支えられ、その後は33,300円台付近で一進一退を続けました。大引けにかけては、下げ幅を縮め再度上昇に転じる場面もありましたが、結局前日比39円安の33,408円と続落して取引を終えました。 個別銘柄では、指数計算上日経平均株価に最も大きな影響を及ぼすファーストリテイリングが前日比+1.56%上昇し、1銘柄で57円超日経平均株価を押し上げました。 本日発表予定の海外経済指標等 【米国】・11月消費者信頼感指数(コンファレンスボード) (総合)前月:102.6 予想:101.0 (注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成 ※掲載している画像はイメージです。 ご投資にあたっての注意点
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2023/11/28 08:29
【モーニングFINTOS!】米国株小幅安 年末商戦は比較的良好(11/28)
海外市場の振り返り 米国年末商戦について、連日結果が報じられています。アドビによると、サイバーマンデーにおける支出額の見通しを、当初の120億米ドルから124億米ドルへと引き上げました。BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター、後払い決済)の利用が好調で、また、オンライン支出は比較的良好のようです。10月の米新築住宅販売件数は前月比-5.6%と、市場予想の-5.1%を下回りました。住宅ローン金利の高さが、住宅販売の低迷の要因とみられます。米国株式市場は、年末商戦で電子商取引を中心に比較的良好との見方から、小売り関連の株価が上昇するものの、半導体やヘルスケアなどが下落となりました。 相場の注目点 米ドル円相場がやや円高に推移しており、注意が必要です。ただし、昨日の米国株式市場の下落は小幅で、VIX指数に見る市場のボラティリティーへの懸念も高くないため、日本市場における株価の下押し圧力は限定的とみられます。 本日のイベント 本日は世界半導体市場統計(WSTS)が半導体市場予測を発表します。生成系AIに関する半導体市場は好調ですが、その他の製品を含めて半導体市場が全般的に回復・拡大する見通しが強まるかどうかが注目されます。米国株式市場では、ヒューレット・パッカードやインテュイット、ワークデイなど、ITやクラウドサービスを提供するテクノロジー企業の決算発表があります。 (投資情報部 小髙 貴久) (注)データは日本時間2023年11月28日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 FINTOS!編集部オリジナル記事 【野村の投資判断】年内は大型株優位の展開が続くか 【#年末商戦】AI抽出15銘柄/ソフトバンク、LINEヤフー、モノタロウ… ご投資にあたっての注意点
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2023/11/27 16:04
【イブニングFINTOS!】日経平均株価、朝方は一時高値を更新するも、3日ぶり反落(11/27)
本日の株式市場 本日の日経平均株価は前週末比84円高の33,710円で取引を開始しました。前週末の米国株式市場でナスダック総合指数が下落したものの、NYダウが上昇したことが好感されました。寄付き後は33,811円をつけ、7月3日につけた年初来高値を一時上回る場面もありました。もっとも、年初来高値をつけたことから、短期的な過熱感への懸念は強く、買い一巡後は利益確定の売りにおされ、下落に転じました。その後はアジア株式市場が軟調に推移したことから、やや下げ幅を拡大する展開となりました。後場に入っても、追加の材料がない中、前場終値近辺で横ばいとなり、前週末比177円安の33,447円と、この日の安値圏で取引を終えました。 個別では、ソフトバンクグループやダイキン工業、京セラなどが下落し、3銘柄で日経平均株価を約44円押し下げました。 本日発表予定の海外経済指標等 【米国】・10月新築住宅販売件数(年率:万件) 前月:75.9 予想:72.1 (注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成 ※掲載している画像はイメージです。 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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2023/11/27 09:01
【モーニングFINTOS!】感謝祭明けの短縮取引で米株は小動き(11/27)
海外市場の振り返り 24日の米国株式市場は、主要3指数揃って小動きでした。23日の感謝祭明けの短縮取引で、参加者も限られるため、方向感に乏しい展開でした。S&Pグローバルが発表する11月米国PMI(購買担当者景気指数)速報値は、製造業指数が市場予想を下回った一方、サービス業指数は市場予想を上回りました。 26日には、パレスチナのガザ地区を実効支配するハマスは人質17人を、イスラエルもパレスチナ人39人を追加で釈放しました。予定された戦闘休止最終日にあたる本日は、戦闘休止が延長されるかが注目されます。 相場の注目点 今週米国では、29日に12月12-13日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)に向けた地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されます。前回のベージュブックでは、経済活動の表現が「経済成長は緩やかだった」から「経済活動の変化はほとんどない」に格下げされるとともに、経済活動の落ち込みを報告した地区が前々回の1地区から4地区に増加しました。ベージュブックの経済活動に関する記述がさらに格下げされれば、市場の景気後退の懸念が強まる可能性があります。 30日には、10月個人消費支出(PCE)が発表されます。金融政策の判断に用いられる、食品とエネルギーを除くコアPCE価格指数は、市場予想は前年同月比+3.5%と、9月の同+3.7%や8月の同+3.8%からインフレが減速するとみられています。先に発表された10月消費者物価指数や生産者物価指数では、医療費や航空運賃が強かったものの、多くの項目でインフレの鎮静化が見られました。 (投資情報部 竹綱 宏行) (注)データは日本時間2023年11月27日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 FINTOS!編集部オリジナル記事 【12月の投資戦略】好調な企業業績がけん引して、株式市場は好環境へ 【今週のチャート分析】日経平均、取引時間中ベースで年初来高値更新(11/24) ご投資にあたっての注意点
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2023/11/24 16:35
【イブニングFINTOS!】日経平均株価、一時年初来高値を更新も、伸び悩み173円高(11/24)
本日の株式市場 前日は日米ともに株式市場は休場でしたが、22日の米国市場で主要3指数は揃って上昇しました。その流れを受け、本日の日経平均株価は、前営業日比300円高の33,752円で取引を開始しました。寄り前に発表された日本の10月全国消費者物価指数は4ヶ月ぶりに伸び率拡大を示しましたが、市場への影響は限定的でした。一方、外為市場では、1米ドル=149円を超える円安水準となり、円安を背景に輸送用機器の上昇が目立ちました。日経平均株価は寄り付き後も上げ幅を広げ、一時年初来高値の33,753円を上回り、前営業日比366円高の33,817円となる場面もありました。しかし、高値警戒感から上値は重く、33,700円台で一進一退を続けました。後場に入ると上げ幅を縮め、結局、前営業日比173円高の33,625円と続伸して取引を終えました。 休日の谷間で、今晩の米国市場は短縮取引となることから積極的な売買を手控える雰囲気が強く、東証プライム市場の売買代金は3兆2517億円にとどまりました。 本日発表予定の海外経済指標等 【ドイツ】・11月 Ifo 企業景況感指数 (総合) 前月: 86.9 予想: 87.5 【米国】・11月 S&P グローバル PMI 速報値 (製造業) 前月: 50.0 予想: 49.9 (サービス業) 前月: 50.6 予想: 50.3 (注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成 ※掲載している画像はイメージです。 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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2023/11/24 08:43
【モーニングFINTOS!】原油安を巡る産油国の動向に注目(11/24)
海外市場の振り返り 22日の米国株式市場は、主要3指数揃って上昇しました。週間新規失業保険申請件数や11月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)などの結果は雇用環境や消費者センチメントの改善を示唆する結果となり、年末商戦を前に市場では好材料視されました。23日の米国株式市場は休場でした。欧州各国の株式市場は総じて小幅高となりました。ドイツ・英国の11月HCOB・製造業PMIが市場予想を上回りました。21日、22日に下落していたエネルギー株の反発が上昇をけん引しました。 相場の注目点 22日の米国株式市場では原油安も相場の下支え要因となりました。サウジアラビアを中心に減産延長及び強化の可能性が指摘されていたOPECプラス閣僚級会合が、11月26日から30日への延期が発表されています。サウジアラビア側とアフリカ産油国との間で意見の対立があったことが背景であると報じされており、原油安につながっています。原油価格の動向は、日米の消費者物価あるいは金融政策の動向を占ううえでも注目されます。 本日のイベント 本日国内では、10月全国百貨店売上高が発表されます。前週発表された10月の訪日外国人客数は、コロナ禍前(2019年同月)の水準を初めて上回りました。インバウンドの堅調な消費に対しての期待が高まる中、百貨店売上の好調さが継続しているか注目です。 (投資情報部 大坂 隼矢) (注)データは日本時間2023年11月24日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 FINTOS!編集部オリジナル記事 【野村の動画】投資家に買われた「配当利回り3%以上」銘柄は?トップ20を紹介(2023年8-10月分) 【野村の投資判断】ドル円見通しを修正:2024年12月末は135円と予想 ご投資にあたっての注意点