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38分前

【野村の朝解説】S&P500指数は5営業日連続で下落(4/19)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 18日の米国株式市場はNYダウは反発したものの、S&P500指数、ナスダック総合指数は5営業日連続で下落しました。4月のフィラデルフィア連銀景況指数は15.5と前月の3.2から大幅に上昇した一方で、支払価格指数は23.0(3月は3.7)と、2023年12月以来の高水準を付けました。更に、NY連銀のウィリアムズ総裁が「利下げに緊急の必要を感じない。利下げのタイミングは経済次第。利上げは基本シナリオではないが、データ次第では利上げもありうる」と述べ、アトランタ連銀のボスティック総裁も「米国のインフレは高すぎる。年末まで利下げはできないだろう」と表明したことから、米国10年国債利回りは一時4.65%へ上昇しました。インフレに対する警戒感とFRBの利下げタイミング先送り懸念が、引き続き株式市場の重しとなっています。なお、TSMCが日本時間の場中に発表した24年1-3月期決算は4四半期ぶりに増収増益となりましたが、24年の半導体市場全体の見通しを引き下げたことから、半導体関連銘柄は下落しました。 相場の注目点 米国の10年国債利回りの上昇を受け、日本の10年国債利回りも0.8%台へ上昇しています。引き続き、日米の金融政策が重要なテーマとなる中、来週は26日(金)に日銀金融政策決定会合の結果が発表されます。政策金利据え置きが大方の予想ですが、「展望レポート」では新たに26年度の物価見通しが公表されます。仮に、2%程度の見通しが示されれば、追加利上げに向けた条件が整うことになります。一方、米国では25日(木)に24年1-3月期実質GDP速報値が発表されます。米アトランタ連銀の「GDP NOW」では、2.9%と推計されています(4月16日現在)。また、1-3月期企業決算では、23日(火)にテスラ、24日(水)はメタ・プラットフォームズ、25日(木)にマイクロソフト、アルファベットが予定されています。 (投資情報部 佐々木 文之) (注)データは日本時間2024年4月19日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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