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【今週のチャート分析】日経平均は、41,000円台乗せ後に押しを入れる(3/29)

※2024年3月28日(木)引け後の情報に基づき作成しています。 1月以降の上昇期間は3ヶ月に 今週の日経平均株価は、前週の大幅上昇の反動や、配当権利落ちなども影響し、上値の重い展開となりました。 チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう(図1)。日経平均株価は、3月19日の日銀によるマイナス金利解除を大きな波乱なく乗り越えて4万円の大台を回復し、さらに20日の米FOMC後の米国株高を受けて、22日には一時41,087円まで上昇しました。 その後は上値の重い動きとなっていますが、22日高値を上回ってくれば、3月7日から12日にかけての押し幅の倍返し水準(42,673円)が次の上値メドとして挙げられます。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。  (注1)直近値は2024年3月28日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。 (出所)日本経済新聞社データより野村證券投資情報部作成 一方で、1月に入ってからの大幅上昇の期間は約3ヶ月となるなど日柄が経過しています(図2)。この先一旦押しを入れる場合、これまで下支えとなってきた上向きの25日線(3月28日:39,628円)が次も下支えとなるか注目されます。仮に同線を下放れた場合は、3月12日安値(38,271円)がさらなる下値メドとして挙げられます(図1)。 (注1)直近値は2024年3月28日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(注3)日柄は両端を含む。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 次に長期的な動きを確認してみましょう(図3)。現在は2022年3月安値(24,717円)を起点とする中長期上昇局面を形成中だと考えられます。これまでの上昇倍率は1.65倍となっていますが、これは過去の長期上昇局面(①~③:1.6倍~2.6倍)のうち、最も低い上昇倍率(②:1.6倍)をやや超えた動きに留まっています。 前回(③)の上昇倍率である1.9倍を2022年3月安値に当てはめると46,962円と試算されます。この先、短期や中期の調整を挟む可能性はあるものの、それら押しをこなしつつ、さらなる上昇となると考えられます。 (注1)直近値は2024年3月28日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(注3)日柄は両端を含む。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 東証REITは3月に急反発、中長期下落相場を脱するか  日銀は、3月19日にマイナス金利の解除やJ-REITの新規買入終了等を決定しました。概ね事前報道通りの内容となり、注目イベントを無難に通過したこと等から、東証REIT指数は大幅上昇となりました。 まずはこれまでの大きな流れについて、月足チャートからみてみましょう(図4)。東証REIT指数は、2021年7月高値(2186.18pt)から今年3月安値(1667.87pt)にかけて、中長期的な下落トレンドを形成しています。同下落局面の調整期間は33ヶ月(両端を含む)となりました。 これまでの主要な下落局面の中で最長となった2016年4月から2017年11月までの20ヶ月を大幅に上回っており、日柄面から見て十分な調整となっていると言えます。 (注1)直近値は2024年3月26日。 (注2)トレンドラインには主観が含まれておりますのでご留意ください。 (注3)日柄は両端を含む。(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成 次に週足チャートをみてみましょう(図5)。今年3月安値形成後に大幅上昇となっていますが、3月27日時点では、これらの上昇は依然として中長期下落トレンド内の反発に留まっています。 (注1)直近値は2024年3月26日。天底の数値は日次終値ベース。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成 ただ、3月の大幅上昇は、前述の通り、日柄調整が十分と考えられる中での反発です。この先、2021年7月以降の下降トレンドライン(1,850pt前後)を上放れとなれば、新たな中長期上昇トレンドへ移行する可能性が高まったと捉えられます。 (投資情報部 岩本 竜太郎) ※画像はイメージです。 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点

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