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45分前

【野村の朝解説】祝日・インフレ指標を前に米国株は小動き(3/29)

海外市場の振り返り 28日の米国株式市場ではNYダウとS&P500は小幅高、史上最高値を更新した一方、ナスダック総合は小幅安となりました。グッドフライデーの祝日(イースター前々日)と、FRB(米連邦準備理事会)が金融政策において重視するインフレ指標であるPCE(個人消費支出)デフレーターの発表、パウエルFRB議長が参加する討論会を翌日に控え、小動きでした。 経済指標では、2023年10-12月期GDP確報値は前期比年率+3.4%と個人消費を中心に上方修正され、市場予想を上回りました。3月ミシガン大学消費者調査では、消費者態度指数の確定値が上方修正された一方、1年後と長期のインフレ見通しが下方修正されました。米国の景気は市場予想以上に強いものの、インフレ見通しが低下したことで、米10年国債利回りの上昇やドル高は限定的となりました。 相場の注目点 29日に発表される2月PCE(個人消費支出)デフレーターは、前月比+0.3%、前年同月比+2.8%と市場では予想されています。パウエルFRB議長はこれについて「前月比+0.3%を大きく下回るとみている」と、今月行われたFOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見で述べ、インフレ低下の軌道に変わりがないとの見方を示しました。 イースター休暇(グッドフライデー、イースターマンデー)で、29日金曜日は欧米、4月1日月曜日は欧州の多くの市場が休場です。米国市場では、4月1日のISM製造業指数、3日のISMサービス業指数、5日の雇用統計などの3月分の経済統計が、利下げ時期などの金融政策への影響の点から注目されます。また、4月半ば以降は、2024年1-3月期の企業決算発表が本格化し、企業業績に米国市場参加者の興味が移ると想定されます。 (投資情報部 竹綱 宏行) (注)データは日本時間2024年3月29日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ※画像はイメージです。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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