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2分前

【野村の朝解説】米国株下落 インフレ懸念と予想下回る決算(4/27)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 米国市場では、2024年1-3月期のGDP統計の発表において、実質GDPが前期比年率+1.6%と前期の同+3.4%を下回った上、注目されていたコアPCE(個人消費支出)デフレーターが前期比+3.7%と、ブルームバーグの市場予想同+3.4%を上回り、インフレ加速と利下げ先送りへの思惑から長期金利が上昇して、株価の重石となりました。24日の取引時間終了後のIBMや25日朝のキャタピラーの決算が市場の期待に届かなかったことが同社株の下落によりNYダウを押し下げ、加えて同じく24日の取引時間終了後のメタ・プラットフォームズの決算をきっかけに当社の株価が25日に急落したことも、ナスダック総合指数の下押し圧力となりました。一方、25日の取引時間終了後にマイクロソフトとアルファベットが決算を発表し、その結果を受けて両社の株価はそれぞれ通常取引の終値から日本時間26日8:00時点の時間外で+4.6%、+12.3%上昇しています。 相場の注目点 本日は、取引時間中に日銀の金融政策発表があり、同時に経済・物価情勢の展望レポートが発表されます。今回、2026年度の見通しが新たに公表されますが、物価見通しが上方修正されるならば、その度合いに応じて利上げ期待が強まる可能性があります。他方、25日夜に時事通信が、日銀が国債買入縮小の方法を検討と報じています。また、取引時間中にトヨタ自動車系列企業の決算発表が相次ぎます。品質不正問題の影響や、2024年度の会社計画などが注目されます。 本日のイベント 本日国内では 8:30に4月東京都区部消費者物価の発表があります。昼頃に日銀金融政策の発表があり、15:30に植田総裁の記者会見があります。米国では3月個人消費支出の発表があります。日米主要企業の決算発表が続きます。 (投資情報部 小髙 貴久) (注)データは日本時間2024年4月26日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点