このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く新規登録された銘柄をチャート分析しました。

「ウォッチリスト」新規登録上位銘柄ランキング

母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に新規登録した上位5銘柄(2023年5月分)

今回は2023年5月に新規登録された銘柄第3位のトヨタ自動車(7203)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

52週線上放れなら本格的上昇が始まる可能性

当社は、販売台数、利益ともに世界トップクラスの自動車メーカーです。

(図1)当社の株価は、2020年3月から2022年1月にかけて大幅上昇した後、調整相場を迎えました。

ただ今年3月に当時の上昇幅に対する53.8%押しの水準まで下落した後は、反発に転じました。5月にはそれまで上値を抑えられていた26週線を奪回し、52週線の水準まで値を戻しました。

この先52週線(5月26日:1,971円)を明確に上放れとなれば、2022年以降の調整相場が終了した可能性が考えられ、さらなる上値に向けて戻しの動きに弾みがつくと考えられます。

下値メドは26週線や1,800円前後

(図2)一方仮に52週線に上値を押さえられ、調整継続となった場合は、26週線(同:1,872円)や、過去に何度も下支えとなった1,800円前後の水準が下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年5月26日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

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ご投資にあたっての注意点