米国株式市場のマグニフィセント・セブン

米国株市場におけるマグニフィセント・セブンは、ビッグ・セブンと称される米国主要テクノロジー企業7社を指します。GAFAM(アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドットコム、メタ・プラットフォームズ)と呼ばれる主要5銘柄に、エヌビディアとテスラを加えた7銘柄です。

この7銘柄は、2023年年初からの米国株式市場をけん引しており、影響力の大きさからマグニフィセント・セブンと呼ばれています。中でも、半導体大手のエヌビディアの株価は5月末時点で年初来約2.6倍上昇し、その時価総額が一時、1兆米ドルに達して注目されました。

マグニフィセント・セブンとは

マグニフィセントとは、壮大な、見事な、素晴らしい、という意味です。本来のマグニフィセント・セブンとは、2016年に公開された米国の西部劇映画のタイトルです。この作品は、1954年公開の日本の映画「七人の侍」(黒澤明監督作品)を翻案した、1960年公開の西部劇映画「荒野の七人」をリメイクしたものです。これが、米国株式市場のマグニフィセント・セブンの名前の由来です。

7銘柄の業績面での影響も大きい

マグニフィセント・セブンは、時価総額だけでなく、業績面でも影響が大きいと言えます。米国を代表するS&P500指数構成銘柄の500社の売上高のうち、マグニフィセント・セブンが占める割合は約10%となっています。

下段の図は、マグニフィセント・セブン7社の純利益を積み上げたものです。2023年度以降は、リフィニティブの予想になります。右側は、その2023年度以降の市場の純利益予想について、2023年3月1日から6月14日にかけて、修正がなされた金額になります。純利益の推移は、2022年度に減益となった後、2023年度以降は再び増益に転じ、複数年にわたり利益の拡大が続く見通しとなっています。

2023年第1四半期の決算発表後、2023年以降の利益予想について、多くの企業で上方修正が行われています。リストラを先んじて行っていたことで、マグニフィセント・セブンに代表される大手テクノロジー企業は、業績の底打ちによる上方修正局面入りの確度が強まったとみられます。

(FINTOS!編集部)

(注)画像はイメージ。

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