決算概要

EPS実績は市場予想を上回った

米国時間8月15日寄り前に、消費者、業者向けのホームセンター事業を行うホーム・デポ(HD US)が2023年5-7月期(2024.1期第2四半期)決算を発表しました。売上高、EPSは共に前年同期を下回りましたが、売上高は市場予想を1.6%上回り、EPSは市場予想を4.6%上回りました。

2024年1月期通期について会社は、売上高は前年度比-5%~-2%、EPSは同-13%~-7%と従来の見通しを維持しました。

また会社は、従来のプログラムに代わる新たな150億ドルの自社株買いプログラムを発表しました。

小規模なリフォーム工事が下支え

会社は「小規模なプロジェクトに関連するカテゴリーでは好調だったが、一部の高額で裁量性の高いカテゴリーでは逆風が続きました。住宅改修の中長期的な見通しと、大規模で細分化された市場でシェアを拡大する能力については、引き続き非常に前向きです」とコメントしました。

売上高とEPSの推移

株価は上昇

ホーム・デポの株価は、前日比0.66%高で引けました。売上高、EPS共に市場予想を上回り、新たな自社株買いを発表したことが好感されたためと推察されます。

株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年8月15日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年5-7月期(2023/7)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年8-10月期以降の予想は2023年8月14日時点。
(注4)見通しの市場予想比は金額ベースで、会社見通し中間値と市場予想との比較。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・岩崎 晴弥)

<前回の当社決算おさらい>
【米国株決算速報】ホーム・デポ(HD):住宅関連需要軟調で見通し下方修正、株価は-2.15%

<過去の米国株決算まとめ>
野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算

野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期

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