植田総裁発言を受け金融セクターに注目が集まる
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が前週の3位から順位を上げて1位となりました。9月9日付の読売新聞のインタビューで日本銀行の植田和男総裁は「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば、(解除を)やる」と述べました。植田総裁の発言は、マイナス金利解除への株式市場における期待を高め、銀行セクター株価のサポート材料となりました。三菱UFJの時価総額は、9月15日終値時点で16.4兆円とトヨタ自動車に次ぐ日本2位となっています。
また、金融セクターからはそのほか、7位に三菱HCキャピタル(8593)、9位にゆうちょ銀行(7182)、10位に三井住友フィナンシャルグループ(8316)がトップ10にランクインしています。
IHI(7013)は前週のランキング圏外から6位に浮上しました。米航空防衛大手RTXは9月11日、傘下のプラット・アンド・ホイットニー(P&W)が製造した航空エンジン「PW1100G」の不具合に関して、補償金なども含めて今後数年間で30億~35億ドルの費用負担が生じるとの見通しを示しました。発表を受けて共同開発に参画したIHIの株価は大きく下落しました。IHIはこの件に関して業績への影響があるとの認識を示しましたが、具体的な影響額については公表していません。
(FINTOS!編集部)
(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2023年9月18日時点。