決算概要:2023年7-9月期(2023.12期第3四半期)
EPS実績は市場予想を上回った
米国時間10月24日引け後に、「グーグル」や「ユーチューブ」といったインターネット広告事業やクラウド事業などを行うアルファベット(GOOGL US)が2023年7-9月期(2023.12期第3四半期)決算を発表しました。
売上高は市場予想を1.0%上回り、EPSは市場予想を6.8%上回りました。
ネット広告堅調も、クラウド部門が市場予想を下回る
部門別売上高では、サービス部門は市場予想を上回り、会社は検索広告やユーチューブ広告、ユーチューブのサブスクリプションなどが好調だったとコメントしました。一方でクラウド部門の売上高は市場予想を下回り、会社はクラウドへの設備投資を2024年度に拡大させるとコメントしました。
売上高とEPSの推移
株価は下落
アルファベットの株価(A株)は、前日比1.69%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比6.33%安の130.02ドルで推移しています(NY時間19:13)。
クラウド部門の売上高実績が市場予想を下回ったためと考えられます。なお、同日発表されたマイクロソフトのクラウド部門は市場予想を上回ったことから、今後の当社の決算では、クラウド部門の成長が同業他社と比較して遅れていないかに注目する必要があると考えます。
株価推移 (6ヶ月日足)
(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年10月24日時点。株価はA株の価格。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年7-9月期(2023/9)。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2023年10-12月期以降の予想は2023年10月23日時点。
(出所)会社発表、 LSEG(旧リフィニティブ) より野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・ 竹綱 宏行)