決算好調な自動車メーカーが多くランクイン

日本企業の決算発表が一巡しました。決算発表が集中したこの期間に、どのような銘柄が購入されたのでしょうか。主要企業の決算発表が本格化し始めた2023年10月23日から、決算発表がほぼ出そろった2023年11月14日までの間に、野村證券の個人口座で購入された銘柄を見てみましょう。

1位には三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)がランクインしました。この期間に米10年国債利回りは一時4.9%から4.5%へと大きく下落しました。金利の低下に伴い、銀行株はバリュエーション要因などから株価が低迷しました。株価の下落を受けて、逆張りを好む個人投資家による押し目買いが行われた可能性があります。

自動車メーカーがトップ10に複数ランクインしました。トヨタ自動車(7203)は4位、本田技研工業(7267)は5位、日産自動車(7201)は9位となっています。2023年4-9月期決算では、自動車関連企業の業績の堅調さが際立ちました。円安の恩恵や米国市場の好調な消費により、多くの企業が業績予想を上方修正しています。特にトヨタは市場予想を大きく上回る好決算を発表して、決算発表後の株価が急上昇し、株式市場の注目を集めました。

医薬品メーカーからは、アステラス製薬(4503)が6位、武田薬品工業(4502)が7位にランクインしました。集計期間中の両銘柄の株価は低迷し、年初来安値を更新しています。武田薬品は、決算で開発中の治療薬に関する減損損失を計上したことなどが嫌気され、決算発表後に株価が急落しました。

(FINTOS!編集部)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2023年11月15日時点。

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