株式分割を実施したNTTが年間1位に

2023年に野村證券のNISA口座で買われた上位20銘柄をランキング形式でまとめました。日本電信電話(9432)が年間1位にランクインしました。昨年、NTTは7月1日を効力発生日として1株を25分割する株式分割を行い、話題となりました。また、NTT法の見直しに関する議論が浮上したことなども注目されました。

トヨタ自動車(7203)が年間2位にランクインしました。昨年、トヨタは2027~28年にバッテリーEV(BEV)用の全固体電池の実用化にチャレンジすると発表し、注目を集めました。さらに、12月に子会社であるダイハツ工業が品質不正問題を受けて全車種の出荷を一時停止したことも話題となりました。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が年間3位、ゆうちょ銀行(7182)が年間12位、みずほフィナンシャルグループ(8411)が年間18位にランクインしました。昨年、銀行セクターでは日本銀行による金融政策の正常化に向けた動きが注目されました。また、3月に発生した米シリコンバレー銀行の破綻をきっかけとした金融不安なども話題となりました。

日本郵船(9101)が年間5位、商船三井(9104)が年間7位にランクインしました。昨年、海運セクターでは12月に各社が紅海とスエズ運河の運航を一時停止し、喜望峰経由の迂回ルートに切り替えたことが話題となりました。その他、コンテナ船のスポット(随時契約)運賃が年間を通してやや低調に推移したことも注目を集めました。

(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)

(注1)画像はイメージ。
(注2)各種データは2024年1月23日時点。

ご投資にあたっての注意点