決算概要:2023年10-12月期(2023.12期第4四半期)
EPS実績は市場予想を上回った
米国時間2月1日引け後に、「フェイスブック」や「インスタグラム」などSNS広告事業を行うメタ・プラットフォームズ(META US)が2023年10-12月期(2023.12期第4四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を2.4%上回り、EPSは市場予想を7.5%上回りました。
会社の2024年1-3月期売上高見通しは市場予想を上回りました。また、会社は生成AI関連を中心に2024年12月期通期の設備投資額見通しの上限を引き上げました。
広告事業好調・配当支払い開始
中東での紛争による広告の手控えなどが懸念されましたが、広告収入は全地域で前年同期比・前期比ともに増加し、ユーザー数の増加トレンドも継続するなど、SNS広告事業は堅調でした。
会社は、初となる配当支払いを発表しました。2024年2月22日のA株とB株の株主に対してそれぞれ一株当たり0.50ドルの四半期配当を支払います。
売上高とEPSの推移
株価は時間外取引で上昇
メタ・プラットフォームズの株価は、前日比1.19%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比15.11%高の454.45ドルで推移しています(NY時間19:41)。
好調な業績やそれによる配当支払いの開始、生成AI関連の投資拡大を市場は好感したと考えられます。
株価推移 (6ヶ月日足)
(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年2月1日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年10-12月期(2023/12)。2024年1-3月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2024年1-3月期以降の予想は2024年1月31日時点。
(出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)