決算概要:2023年11月-2024年1月期(2024.1期第4四半期)
EPS実績は市場予想を上回った
米国時間2月28日引け後に、AIモデルの構築などに必要なクラウド上でデータ統合プラットフォームを提供するスノーフレーク(SNOW US)が2023年11月-2024年1月期(2024.1期第4四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を2.0%上回り、EPSは市場予想を98.6%上回りました。
会社の2024年2-4月期及び2025年1月期通期の製品部門売上高見通しは市場予想を下回りました。
CEO交代を発表、AI重視が明確に
会社は同時に、フランク・スロートマン氏からスリダール・ラマスワミ氏へのCEO交代を発表しました。交代は本日付けで、スロートマン氏は取締役会長に就任します。
新CEOは、従来はAI担当上級役員で、同氏が共同創設者兼CEOとして広告なしでプライバシーを重視した検索エンジンを提供したNeevaの買収により2023年5月にスノーフレークに入社しました。それ以前はグーグルで15年間広告プロダクトを統括していました。経営上AI重視を明確にした人事と考えられます。
売上高とEPSの推移
株価は時間外取引で下落
スノーフレークの株価は、前日比1.72%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比18.57%安の187.28ドルで推移しています(NY時間17:19)。
CEOの交代と市場予想を下回る会社見通しから、市場参加者が公表されていない追加の悪材料の存在を懸念したためと考えられます。
株価推移 (6ヶ月日足)
(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年2月28日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年11月-2024年1月期(2024/1)。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2024年2-4月期以降の予想は2024年2月27日時点。
(出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)
<前回の当社決算おさらい>
なし(新規カバレッジの為)