(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は前日比172円高の40,953円と終値ベースの史上最高値を上回って取引を開始しました。前日の米国市場ではインフレ鈍化観測からFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待が高まり、S&P500種株価指数とナスダック総合株価指数は連日の史上最高値更新となりました。米国株上昇の流れを引き継いだ日経平均株価は、寄り付き後も勢い衰えることなく、14時過ぎには一時前日比988円高まで上げ幅を広げました。引けにかけては高値警戒から上げ幅を縮めましたが、前日比799円高の41,580円と反発、史上最高値を更新して取引を終えました。
指数計算上、日経平均株価に大きな影響を及ぼす銘柄の上昇が目立ちました。東京エレクトロンが前日比+3.77%、ファーストリテイリングが同+3.21%、ソフトバンクグループは同+4.08% となり、3銘柄で日経平均株価を約357円押し上げました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
パウエルFRB議長の半期議会証言(7月9日上院、10日下院)が予定されています。利下げ時期のヒントになる発言の有無が注目されます。市場では7月のFOMC(連邦公開市場委員会)での利下げは見送られ、利下げの開始時期は9月以降となることが有力視されています。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)