(注)画像はイメージです。
本日の動き
昨晩の米国株式市場は、目立った材料が無いなか主要3指数が揃って上昇し、またFRBの利下げを織り込み長期債の利回りは低下しました。朝方の外国為替市場では1ドル=143円付近まで円安ドル高方向に進み、本日の日経平均株価は前日比170円高の36,386円で始まりました。寄り付き後は下げに転じたものの、半導体値がさ株の上昇を足掛かりに再度上昇に転じました。後場に入ると11日に発表予定の米国CPI(消費者物価指数)などの発表を控え、警戒感が高まり再度下げに転じました。大引けは前日比56円安の36,159円となり、6営業日連続の下げとなりました。
個別企業では、日本時間の10日午前2時ごろ、米アップルがiPhone16などの新製品を発表しました。生成AIサービスの搭載から注目が集まっていましたが、多くの主要機能の実現は来年になり、iPhoneの販売への影響は限られる見通しとなりました。アップルの株価は終値が前日比+0.04%と小幅高に留まり、同社が電子部品のサプライヤーとして公表している日本の関連企業の値動きは、村田製作所の終値が前日比3.08%安、TDKは同2.14%安となりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国では、日本時間11日午前10時に大統領候補者討論会が開かれる予定です。民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領が初めて顔を合わせる討論会となり、注目が集まります。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)