(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
10日の米国株式市場では、NYダウが小幅安、S&P500とナスダック総合は小幅高とまちまちな展開となりました。
クラウド大手のオラクルは、前日引け後に発表した2024年6-8月期決算がAI関連の需要増加などにより好調で、その他のAI関連銘柄とともにナスダック総合の上昇をけん引しました。
一方で、ゴールドマン・サックスが2024年7-9月期のトレーディング収入が前年同期比で約10%減と市場予想以上の減収見通しを示し、また、JPモルガン・チェースが2025年12月期通期の純金利収益の市場予想は楽観的過ぎるとコメントしました。両銘柄は下落し、金融株やNYダウの重しとなりました。
また、OPECが石油需要見通しを下方修正したことを受け原油価格が下落し、エネルギー株は下落しました。
本日のイベント
日本時間午前10時から米大統領候補者討論会が開催されます。大統領選挙の結果に対する不確実性を理由に企業が設備投資を手控えたことで、製造業の景況感に悪影響が出ています。どちらか一方の候補者が大きく優勢となれば、不確実性が軽減する可能性があります。
相場の注目点
9月17ー18日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ幅(0.25%ポイントもしくは0.5%ポイント)を巡って市場の思惑が交錯しています。11日の8月米CPI(消費者物価指数)や、13日の9月ミシガン大学消費者調査によるインフレ見通しを受けた、利下げ見通しの変化や市場の反応が注目されます。
(投資情報部 竹綱 宏行)
(注)データは日本時間2024年9月11日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。