(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
前日の米国主要株価指数は3指数揃って小幅上昇となりました。取引時間中、前日比マイナス圏で推移する場面もありました。しかし、パウエルFRB議長の講演で利下げ指針と経済の安定に向けた取り組みが改めて確認されたことから、主要株価指数は引けにかけて復調して取引を終えNYダウとS&P500は史上最高値更新となりました。また、パウエル議長の「経済成長や貯蓄率などの最近のデータ修正により、FRBが注目してきた下方リスクの一部が取り除かれた」との発言を受け、米ドル円相場は1ドル=143円台と、前日の15:00時点の141円80銭台から円安が進んでいます。
相場の注目点
日本では臨時国会が召集され石破自民党新総裁が首相指名されます。日銀短観や9月日銀政策決定会合における主な意見を踏まえて、為替市場で進行する円安米ドル高の動向や前日大幅下落となった日経平均株価の動向が注目されます。本日朝方の日経平均株価は上昇して取引を開始することが見込まれ、上値を試す展開となりそうです。
本日のイベント
中国では本日(~7日)より国慶節(建国記念日)で取引所は中国、香港ともに休場となります。ユーロ圏では9月消費者物価指数、米国では9月ISM製造業景気指数や8月雇用動態調査と注目される経済指標の発表が予定されています。また米国ではアトランタ連銀ボスティック総裁の講演があります。
(野村證券 投資情報部 神谷 和男)
(注)データは日本時間2024年10月1日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。