(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は、前日比143円安の38,205円と反落して取引を開始しました。寄り付き前に発表された11月の東京都区部消費者物価指数では物価上昇率の加速が示されました。物価の順調な上昇を背景に、日銀による12月利上げ観測が広がり、為替市場では円高が進行しました。10月鉱工業生産では、足元で自動車生産が回復している事が示されましたが、1米ドル=150円を上回る円高を受け、自動車株や輸出関連株が下落し重石となりました。また、米国の対中半導体規制が事前の想定より緩和されるとの期待から、前日上昇した半導体関連株の一角では反落となる銘柄が目立ちました。日経平均株価は一時38,000円を下回る場面もありましたが下値も堅く、その後は新規の材料に欠き、38,200円近辺で一進一退を続け、前日比141円安の38,208円で本日の取引を終了しました。東証33業種別では、自動車株が属する輸送用機器が前日比-1.63%となり、業種別下落率のトップとなりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国では、米国の消費動向を左右するクリスマス商戦が本格化しています。12月2日(月)に全米小売業協会(NRF)は感謝祭週末の売上高を発表すると見られており、注目されています。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)