
(注)画像はイメージです。
本日の動き
前日の米国株主要3指数の下落を受け、本日の日経平均株価は前日比30円安の36,763円で始まり、寄り付き後は押し目買いのような動きもみられ上昇に転じるなど、前日の終値を挟み一進一退の動きが続きました。前日に大きく低下した10年債利回りは、ウクライナ紛争の短期間の停戦観測もあり、午前中に1.535%と上昇(価格は低下)しました。日本株市場では金利上昇により利ざや拡大が期待される銀行や保険などが上昇しました。本日は2025年春闘における大手企業が労働組合の要求に答える集中回答日となり、主要企業の多くが、労働組合が要求する賃金と賞与に満額回答を行ったとの報道が伝わりました。また、トランプ米政権は日本時間午後1時1分にすべての国からの鉄鋼・アルミニウム製品の輸入に対して25%の追加関税を予定通り発動しましたが、取引時間中の日本市場への影響は限定的でした。その後は本日米国で発表されるCPIなどの重要指標を前に様子見が強まり、日中は37,000円の大台に届くことなく、終値は前日比25円高の36,819円とわずかに反発し取引を終えました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国では本日、2月CPI(消費者物価指数)が発表されます。統計の内容次第では市場の利下げ観測を後押しし、米国を中心に長期金利低下を促すことが予想されます。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)