4月28日に発表された米国株の四半期決算をお送りいたします。
アマゾン・ドットコム(AMZN)
経済活動正常化に伴う向かい風とインフレが重石
※ 会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成
※ 実績は2022年1-3月期四半期
※ EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益、市場予想は8.36ドル
※ 4月28日引け後決算発表。発表後の株価は、翌29日の前日比騰落率
Eコマースやメディアサービス、クラウド事業のAWSなどを運営するアマゾン・ドットコムの2022年1-3月期決算は、2021年11月に上場した出資先のリビアン・オートモーティブ株式について税引き前評価損76億ドルを計上(2021年10-12月期は118億ドルの評価益を計上)したことで米国会計基準での希薄化後一株当たり利益が赤字となりました。この評価損を除いた希薄化後一株当たり利益(非米国会計基準)は7.38ドルの黒字で、市場予想を11.7%下回りました。
会社は配送センターや人員の増強を目指していないとコメントし、コロナ禍によるEコマース売上高の成長が一服したことを示唆しました。また、輸送費や燃料費などの会社内部でコントロールできないコストインフレに直面していることを強調しました。