このたび、米国ナスダック市場の時価総額上位銘柄をチャート分析しました。

ナスダック市場: 時価総額上位銘柄ランキング

(注)データは2022年7月29日時点。
(出所)ブルームバーグデータより野村證券投資情報部作成

 本日は第6位のエヌビディア(A2369/NVDA)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

13週線が下向きから変化しつつある

 当社は、世界トップクラスの半導体メーカーです。

(図1)当社の株価は、昨年11月に高値形成後、大幅調整となりました。今年3月にいったん値を戻しましたが、7月にかけて一段安となりました。

ただ7月安値は、過去の保ち合いなどフシが多く集まった水準であるほか、足元で13週線が下向きから横ばいに転じつつあるなど変化の兆しが見られ、この先戻しを試す展開となるか注目されます。

まずは昨秋来の下降トレンドラインや、2020年以降何度か下支えとなった52週移動平均線(5日:227.50ドル)を奪回となるかがポイントとして挙げられます。

 調整継続の場合は、まず140ドル処が下値メド

(図2)一方仮に調整継続となった場合は、7月安値や2018年以降の上昇幅に対する2/3押し水準などのフシがある140ドル前後の水準が最初の下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2022年8月5日。図中の「〇週線」 とは移動平均線を指します。(注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがあります。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。 
(出所)ブルームバーグデータより野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

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ご投資にあたっての注意点